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覚えてる? 2003年版『ハガレン』の最終回 「異世界転移」で終わる衝撃のラスト

アニメの「その先」で描かれたものは……

画像は『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』キービジュアル (C)荒川弘・HAGAREN THE MOVIE
画像は『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』キービジュアル (C)荒川弘・HAGAREN THE MOVIE

 その後公開された『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』では、デートリンデ・エッカルトというオリジナルキャラクターが登場します。エドたちが暮らしていた錬金世界を「シャンバラ」と呼び、その世界の技術を戦争に利用しようと画策する人物でした。

 結果的にエッカルトが「門」を開いて錬金世界への侵攻を始めたことで、エドも錬金世界に帰還します。やがて彼らの手によってエッカルトの野望は打ち砕かれますが、このときに持ち込まれた平行世界の兵器を元の世界に戻すため、エドとアルは現実世界に戻り、そこで暮らすことを決意します。

 のちに現実世界のドイツがファシズムに向けて進むこともラストで示唆されており、どちらかといえばビターエンドだった印象です。ただそのある種の救われなさが、当時は「ハガレンらしい」とさえ思えました。まさか原作のラストがあんなに綺麗な大団円になるとは、誰も想像しえなかったことでしょう。

 ちなみに原作単行本の第8巻では、原作者の荒川弘先生によるアニメ制作の舞台裏が語られていました。これによると当時から荒川先生のなかではラストの展開が決まっており、原作がどのような結末を迎えるのかまで、すべてアニメスタッフに伝えていたようです。このこと察するに、ネタバレを避けるために、あえて原作とはまったく違うラストを用意したのでしょう。

 2003年版TVアニメ『鋼の錬金術師』は紆余曲折あって、異世界転移モノに落ち着きました。ほかにもエドが持っている国家錬金術師の証「銀の懐中時計」に錬成力増幅の力があるというオリジナル設定など、原作との相違点がたくさん見られるため、この機会に見返してみてもおもしろそうです。

(ハララ書房)

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