「原作ファンが涙した」アニオリ描写3選 「神演出」っぷりがスゴい!
原作に存在しないアニメオリジナルの描写は、ときに視聴者を感動で震えさせます。わずか数分の尺でドラマティックな演出を加えたり、ちょっとした描写でキャラクターの関係性をほのめかしたりと、そんな何気ないワンシーンが強く印象に残ることも少なくありません。今回は、原作ファンが思わず涙した「アニオリ描写」に注目してみました。
神がかったアニオリ描写は鳥肌が立つ!

アニメを見ているとたまに登場する、原作にはないオリジナル描写。わずか数秒から数分の短い尺でありながらも、多くの視聴者を感動へ導くことがあります。今回は、原作ファンも思わず涙した「アニオリ描写」をご紹介しましょう。
●『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第26話
マンガ家・荒川弘先生原作のアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は、「鋼の錬金術師」の名を背負った兄、エドワード・エルリックと、巨大な鎧に魂を定着させた弟、アルフォンス・エルリックの旅路を描いた物語です。錬金術における最大の禁忌を侵した代償としてエドは左足を、アルは全身を失い、弟の魂を呼び戻すためにエドは右腕を代償に捧げました。
以来ふたりは失った体を取り戻すための旅を続けていたのですが、第26話終盤でエドがアルの肉体と再会を果たす展開を迎えます。とはいえアルを現実世界に連れていくことは叶わず、ひとり真理の扉へと引きずり込まれていくエド。原作では扉が閉まる前に「いつか……必ず迎えに来るぞ!!」「待ってろ……!!」とエドのセリフが入るところ、アニメではそのまま扉が閉まってしまうのです。
しかしつぎの瞬間、エドが気合いで扉をこじ開け、「いつか必ず迎えに来るぞ!!」「待ってろ……待ってろおおおお!!」とアルに向かって宣言。閉まりゆく扉の向こうでは、アルがやれやれといった感じに笑みを浮かべており、そのままエンディング映像に切り替わりました。
エドを演じる声優・朴ロ美(※ロの字は王へんに路)さんの気迫に満ちた演技力や神がかったエンディングの入り方なども相まって、ファンの間では同作屈指の名シーンとして語り継がれています。