「何やってんだ?」初期『キン肉マン』の格闘とは程遠いトンデモ超人バトルの数々
マンガ『キン肉マン』の初期においては、いわゆる「トンデモバトル」と評されるような超人同士の戦いも行われていました。2度の「超人オリンピック」から、その珍奇なバトルを振り返ります
今のファンには違和感かも…?

1979年に集英社「週刊少年ジャンプ」で連載が開始されたマンガ『キン肉マン』は、超人と呼ばれる屈強な肉体を持つ者同士によるリング上でのプロレス系格闘バトルを中心に描かれる作品です。2024年からは、新作アニメ「完璧超人始祖編」が放送されるとの発表に、期待するファンの声が上がっています。
一方で、連載初期のマンガ『キン肉マン』では、最近の内容しか知らないファンからすると、思わず「何やってんだ?」と言いたくなるような、いわゆる「トンデモバトル」も描かれていました。
まずは、作中で描かれた最初の超人オリンピックである「第20回 超人オリンピック」の予選から、3つのトンデモバトルを見ていきましょう。
「各国を代表する超人が集まって最強の座を競う」という趣旨で開かれる大会の第一次予選は、なんとジャンケンでした。不満を露わにする超人たちに対して、キン肉マンの父、真弓から「スーパーヒーローは運も必要」との説得がなされます。実際、ロビンマスクやテリーマンといった優勝候補と目されている超人は見事に勝ち抜いており、理にかなっているといえるのかもしれません。
第一次予選を突破した超人は、第二次予選でウェイトリフティングに挑みます。ただし、超人たちはバーベルの代わりに怪獣を持ち上げるというものです。そこへ、大会を邪魔しようとするキン骨マンの妨害も入り、スペシャルマンなどの有力な超人が敗退していきました。なお、競技に怪獣が用いられた理由はよくわかりません。
その後、行われた最終予選は月への往復マラソンです。出発した次のページには月面に到着する超人がいる一方、飛行が苦手な超人にはジェット噴射機が貸し出されるなど、そもそも競技として成立しているのかは不明です。また、大会の趣旨であるはずの、リング上でのバトルに飛行速度がどれくらい関連するのか、一抹の疑問が残ります。
ちなみに超人の飛行速度については、1998年に集英社ジャンプコミックスセレクションから発売された『キン肉マン77の謎』(ホーム社)にて、マッハ300以上と推定されています。超人の能力には驚かされますね。


