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ヒロイン闇落ち? パン食べて変身? 「最終回」がカオスすぎた人気マンガ

謎の最終回を迎えて話題になったマンガは、振り返ると意外と多くあります。キレイに終わるマンガはもちろん高い評価を受けますが、今回はいびつで変な幕引きながらも読者の印象に強く残ったマンガを振り返ります。

最終回で新情報が続々

『ピューと吹く!ジャガー1 「ふえとポエムと、時々、オトン」』(ハピネット)
『ピューと吹く!ジャガー1 「ふえとポエムと、時々、オトン」』(ハピネット)

「最終回が素晴らしかった!」と評されるマンガは数多くありますが、最終回が「謎すぎる」「カオスすぎる」と言われているマンガも割と多くあります。今回は、良くも悪くも衝撃のラストを迎えたマンガを振り返っていきます。

※この記事では『ピューと吹く! ジャガー』『監獄学園』『焼きたて!! ジャぱん』『代紋TAKE2』のネタバレに触れています。

 まずは「週刊少年ジャンプ」で10年にわたり連載されていたギャグマンガの金字塔『ピューと吹く! ジャガー』での出来事です。こちらはちょうど10年のタイミングで連載が終了したことも話題になりましたが、ラストシーンはギャグマンガらしさを貫きすぎて、SFホラーのような展開で幕を閉じます。

 同作はミュージシャンを目指す酒留清彦(通称ピヨ彦)が謎の笛吹き男、ジャガージュン市(通称ジャガーさん)との出会いによって振り回される日常を描いた、基本的には1話完結型のギャグマンガです。最終回前は数話にわたってシリアスなバトル展開が描かれており、そして最終話である「第435笛」ではジャガーさんが、作中で現実と同じ10年が経過していたことや、自分が細い目ではなくずっと目を閉じた状態だったこと、そして赤くてツンツンの特徴的な髪形はカツラだったことをカミングアウトしました。

 カツラをとって坊主頭になったジャガーさんは、さらに自分の髪の毛や肌をつかみ、それを剥ぎ取っていきます。その本当の姿は光につつまれているため読者からは見えませんでしたが、ある意味ホラー感もある最終回は大きな謎と奇妙な余韻を残しました。

 同じくコメディマンガの『監獄学園』最終回も、物議を醸しています。「週刊ヤングマガジン」にて連載されていた本作は、アニメ化に加えて実写ドラマ化もされている人気作品です。女子生徒数1016人の元女子高に入学した5人の男子生徒たちは、女子風呂を覗こうとした罪で「裏生徒会」により懲罰棟(通称プリズン)へ投獄されてしまい、過酷な学園生活が始まります。

 最終話では、主人公のキヨシが片思い中のクラスメイト・栗原千代に告白する展開になりました。しかし、その直前に裏生徒会メンバーで、キヨシに気がある緑川花の妨害でズボンを脱がされそうになります。その結果キヨシが花のパンツを履いていたことが千代にバレてしまい、さらにキヨシはその姿のまま失禁してしまいました。

 その光景がトラウマになった千代は男性に失望し、その後裏生徒会会長へ就任します。冷徹な表情を見せる千代の姿は、まさに「闇落ち」という言葉がぴったりでした。唐突で予想外のラストに、打ち切られたのではないかと憶測する声すらあがっていましたが、とにかくインパクト大の最終回となっています。

 他にも『焼きたて!!ジャぱん』では、主人公・和馬の友人・河内が和馬の地球温暖化を止めるためのパンを食べて『ストリートファイター』のダルシムになるという、意味不明な謎展開を見せます。河内は陸地を浮かせて世界を水没の危機から救った後にパン職人を辞め、『ストリートファイター』の世界で今も闘い続けている……というよくわからない結末を、作中おなじみのセリフである「なんやて!?」で、半ば強制的に終わらせたのはもはや伝説の域と言えるでしょう。

 またヤクザ社会が舞台のタイムリープもののストーリーのように見せかけて、「実は全てゲームのなかの世界だった」というオチが賛否を呼んだ『代紋TAKE2』もラストシーンが印象的な作品です。こちらは予想外のラストではあったものの、「伏線もちゃんとあったし、今連載してたらもっと評価高そう」「哲学的な」オチとの声もあります。

(マグミクス編集部)

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