「ベッドシーン濃厚過ぎ」「体当たり演技ヤバ」 原作より生々しい?「R指定」実写版
過激な性描写がある人気マンガの実写化が発表されると、「アレを実写化?」「絶対家族と観られないじゃん」と、ざわつくことも珍しくありません。実際に原作通りの濃厚なベッドシーンがそのまま再現されていると、「誰かここまでやれと」なんて驚く声もありました。
どれもひとりでこっそり観たいかも?
人気マンガを原作とする実写化の制作が発表されると、原作ファンからは「実写化とはいってもどこまでやるの?」「中途半端な実写化ならむしろやってほしくない」と反対意見も続出します。また、青年向けマンガの実写化だと、「観たいけど、あのヤバいシーン大丈夫なの?」「成人指定レベルだから不安」と、作中の重要なシーンでもあるラブシーンがカットされるのでは? という懸念を抱く人も少なくありません。
今回は、そんな心配されたシーンも再現し「まさかここまでやるとは」と原作ファンも驚いた、成人指定の実写化作品を紹介します。
●『うみべの女の子』R15+
若い世代を中心に、圧倒的な支持を獲得し続けている浅野いにお先生の『うみべの女の子』は、中学生同士のベッドシーンがあることから「実写化できるの?」と、発表時から読者も驚いていました。
海辺の町で暮らす中学生・小梅(演:石川瑠華)は先輩にフラれたショックから、かつて自分に告白してきた男子・磯辺(演:青木柚)と関係を持つようになります。恋愛対象として見ていなかったはずの磯辺への想いが募っていく小梅と、小梅との関係を断ち切ろうとする磯辺、ふたりのすれ違いが切なく描かれています。
原作マンガが「中学生の男女がセックスを起点に関係性を深めていく」という作品であるため、原作を読んでいるファンにとっては誰が演じるのか、どこまで再現されるのかを懸念に思う声も目立っていました。作中で磯辺は小梅に対し、「佐藤は穴がついていればいいから」と言う、告白までした小梅を「セックスの相手」としか見ていないといった点もまた、「過激な性描写のある映画」として注目されてしまったのかもしれません。
しかし、等身大の中学生が傷つきながら、性を通して心の動きをリアルに描いた作品として「原作へのリスペクトも感じられた」「この実写は全然アリ」「主演ふたりマジで中学生に見えた」と、読者を中心に高い評価を獲得しています。
●『愛しのアイリーン』R15+
『ザ・ワールド・イズ・マイン』や『宮本から君へ』などで知られる新井英樹先生のマンガ『愛しのアイリーン』も、バイオレントなシーンや過激な濡れ場が多いことから実写化に驚く人も続出した作品です。
雪国の田舎で42歳まで恋愛を知らずに生きてきたダメ男・岩男(演:安田顕)が、フィリピンで「買った」嫁・アイリーン(演:ナッツ・シトイ)を実家に連れ帰ったことから、騒動が巻き起こっていきます。
不器用な性格も災いして女性にモテなかった岩男は、なけなしの貯金をはたいて国際結婚ツアーに参加しました。現地でアイリーンを選んで結婚しますが、金で連れてきた関係性のためお互いの気持ちは通い合ったわけではありません。さらに息子を溺愛するあまり、アイリーンに猟銃を突きつけてまで激昂する母・ツル(演:木野花)の嫌がらせもあり、夫婦仲は最悪なものとなっています。
同作ではベッドシーンだけでなく自慰行為もはっきりと描写されていたり、アイリーンを守るために岩男が殺人を犯すシーンがあったりと、エロ、グロ両方で過激な場面も少なくありません。ハードな作品であると同時に、まっすぐなまでの純愛を描いていることから「キャストの熱量がすごかった」「思ってた以上に感動した」と過激な部分を含めて衝撃を受けた人が多いようです。