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『機動戦士ガンダム』派手な「○○専用機」はなぜ作られジオン軍に多く見られるのか?

アニメ『機動戦士ガンダム』には「シャア専用ザク」など、量産型のモビルスーツとは外見や色の異なる機体が登場し、しかもジオン軍に多く見られます。なぜこうした「専用機」が配備されているのでしょうか。

戦場で「目立つ」ことのメリット/デメリットとは?

BANDAI SPIRITS「PG 1/60 MS-06S シャア専用ザクII」 (C)創通・サンライズ
BANDAI SPIRITS「PG 1/60 MS-06S シャア専用ザクII」 (C)創通・サンライズ

 巨大人型兵器「モビルスーツ(MS)」同士の戦闘を描くアニメ『機動戦士ガンダム』および同シリーズには、「シャア専用ザク」「ジョニー・ライデン専用ゲルググ」のように、指揮官向けの、色や形や性能の異なるMSが多数、設定されています。

 主人公「アムロ」が搭乗する「ガンダム」も、白、青、赤とトリコロールの目立つ外見であり、量産型の「ジム」とは明らかに違うため、ある意味「アムロ専用機」のようなものでしょう。地球連邦軍にも、ジオン軍より数は少ないですが、「リド・ウォルフ専用ジムスナイパーII」のような色や装備が違う専用機は存在し、両軍とも有用性を認めているようです。

「ガンダム」の舞台は、ミノフスキー粒子によりレーダーが阻害され、有視界戦闘を強いられる世界であり、前線で指揮を執る指揮官機が撃墜されたら、指揮下の軍はかなりの混乱に陥るものと考えられます。にも関わらず「目立つ専用機」がなぜ採用されるのか、その理由を考えてみましょう。

 まず考えられるのは「目立たないといけない」ことです。宇宙にせよ地球にせよ、ミノフスキー粒子下では有視界戦闘が中心となります。現代のリアル航空戦のように、「遠距離レーダーで探知した肉眼では見えない目標に、空対空ミサイルを撃ち、決着」みたいな戦闘は考えにくいわけです。

 また、レーダーが使いにくいにも関わらず、MSの移動スピードは非常に速く、センサー半径は狭いですから、特に宇宙では「一瞬、目を離しただけなのに、味方がどこにいるかわからない」などということも起こり得るでしょう。

 有視界戦闘が必須の世界では「前の指揮官に続け!」という、シンプルな会敵方法は、かなり有効なのではないでしょうか。実際、エースパイロット「黒い三連星」の3人が3機のMSを駆り一体となって目標に突撃するという「ジェットストリームアタック」は、劇中で「有効な戦術」として描写されています。

 その場合、突入する指揮官機が目立つ(あるいは他と違う)色の方が、部下は指揮官機を見失いにくいですから、戦闘が有利に進められるとも考えられます。

 もちろん、色違いの指揮官機が集中攻撃される危険性はあるのですが、これも「ガンダム」世界では、かなりリスクが小さいこととも考えられます。MSの性能よりも、パイロットの技量の方が戦闘を左右するという世界観であり、エースパイロットの乗る機体の被弾率は非常に低いからです。

【みんなかっけぇ!】こちらがジオン軍「エース専用機」の一部です(6枚)

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