【漫画】来たる高齢化社会 バスで年長者が席を譲れと怒り? 4コマのオチに「すごいの来た」
日本は世界でもまれにみる高齢化社会です。そんな日本に訪れるかもしれない日常の様子を描いた4コマギャグマンガに多くの反響の声が寄せられています。電車やバスでは年長者に席を譲る慣習がありますが、乗客の年齢層が高くなっていくと……? 作者の3丁目さんにお話を聞きました。
高齢化会社の日常風景に爆笑
バスで「若者は高齢者に席を譲らんか!!!」と座っていた乗客を怒鳴りつける78歳の男性。その相手は65歳の男性です。席を譲りますが自分の年齢で若者と言われたことに戸惑います。バスが次の停留所に到着すると、別の高齢者の男性が乗車をしてきて……?
3丁目さん(@3Desuyo3)による創作マンガ『【架空】高齢化社会の日常』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は4500を超えており、読者からは「まてまて、すごいの来た……!」「想像すると……おっかないやら、恐ろしいやら」「そのうち脳だけで生きているヤツとか来そう(笑)」などの声があがっています。
3丁目さんは漫画家として活動しており、SNSでは主に4コママンガを投稿しています。
作者の3丁目さんにお話を聞きました。
ーー今作『【架空】高齢化社会の日常』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。
バスにたまに乗ることがあるんですが、老人の方の割合が多くてビックリしたのがきっかけです。ここ数年「高齢化」について周りで話題になることがあったので、その話題を実際に目の当たりにしたような気がして「確かに高齢化だなあ」とか座りながら思っていました。
そのときに、社会の高齢化はみんなが知っていることだし、分かりやすい内容なので、その社会のありそうな未来を4コマで描いたらみんな楽しんだり、共感したりしてくれるのでは? と思い描きました。
ーー上には上がいますね。今作を描くうえで気を付けたことや、お気に入りのシーンなどはありますか?
システム4コマなのでオチがシケないように気をつけました。最初は年齢限界突破してガイコツが入ってくるオチにしようとしていましたが、シュールな流れだったのに衝撃が勝つようなオチにしてしまうと今までの積み上げた展開が無駄になるなと思ったのでやめました。あと、その後の展開を考える余地もなくなってしまうのでやめました。
お気に入りシーンはやはり4コマ目です。この蚊みたいなおじいさんがかなり好きです。何歳なんだろう(笑)。
ーーバスに乗ってくるご高齢の方のデザインに対して読者の方から多くの反響がありました。キャラクター制作でこだわった点はありますか?
「またとんでもねえ老人が乗って来たぞ」と笑っていただけるビジュアル作りです。非常にこだわりました! パロディを除いて一番反響をいただいたので試行錯誤したかいがありました。すごくうれしいです。ありがとうございます。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?
続きを予想してくれている感想がやはりうれしいです。私自身も最後どうなるんだろうと考えていたので、映画やドラマの展開予想を友達と話し合っている感じがして楽しかったし、うれしかったです。個人的に山口幕府さんの「フガフガフガ……フガフガ!!」というコメントがツボです(笑)。
ーー3丁目さんが、マンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
若干4コママンガとは話が逸れて、長編マンガについてになります。小学生のとき『ジョジョの奇妙な冒険』と出逢ったのがきっかけです。当時、『ジョジョ』はアニメで見ていたのですが、アニメの先の展開が気になり、そのとき初めてマンガを読みました。
マンガはアニメみたいに動く訳ないはずなのに、脳内でそのシーンが全部動くんです。とにかく迫力がすごく、衝撃で、小学生の私はマンガを多少毛嫌いしていた節があったので一気に「マンガ最高」と感激しました。もともと絵を描くことが好きだったので、自分で作ったキャラに物語をつけるためマンガを描き始めました。
ーー今後、X(旧:Twitter)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
4コママンガは、僕にとって日常で考えたことをストーリーとして整理して発信する行為なので、活動というよりツイートをする感覚で発信していこうと考えています。
それとこの場を借りて読者の皆様に。4コマとは別に普段は長編読み切りマンガを描いているのですが、行き詰まったとき、4コマでみなさまの反応を見ると勇気とやる気が湧いてきます。4コマも長編マンガも暗闇を手探りで進んで行く作業なので、やはりそのときに感想や反応を見られるのはすごくうれしいし、モチベーションも上がるので本当に感謝しています。いつも読んでいただきありがとうございます。
これからも3丁目の4コマで少しでも笑っていただければ幸いです。笑っていただけるようなマンガを描けるよう頑張ります!
(マグミクス編集部)