「初期離脱組はショック?」「完全に別人」 初登場時と違いすぎる『ワンピ』キャラ
『ONE PIECE』には、初登場時とは別人のように変化したキャラも存在します。そのなかには、作品を読むのを途中でやめてしまった人が衝撃を受けそうな変化も!? 一体どのような面が変化したのかを振り返ります。
まるで別人! 見た目や性格の変化に衝撃

1997年から「週刊少年ジャンプ」にて連載が始まったマンガ『ワンピース』は、2024年7月で27周年を迎えます。2024年5月現在、刊行されているコミックスは108巻となり、それだけの長期作品にもなると作中のキャラクターにもさまざまな変化が訪れています。
特に、物語序盤に登場したキャラのなかには別人のように「変化した」キャラもいました。途中で読むのをやめてしまった人が知ったら、衝撃を受けるような事実もあるかもしれません。
まずはルフィがフーシャ村を出港し、初めて出会った海賊船長「アルビダ」です。アルビダは丸々と太った女海賊で、コビーを無理やり連れ去って航海士と雑用をさせていました。
そのときのルフィは、アルビダの容姿について「イカついおばさん」と評しましたが、コミックスの25巻で再登場したときは、「スベスベの実」の能力によって別人のような美女になっています。
絶世の美女になったアルビダは心にも余裕が出たのか、以前のような刺々しい言動や横暴な態度は影を潜めていました。コミックス1巻の強烈なアルビダの姿しか知らない人からすると、現在のアルビダは別人としか思えないことでしょう。
続いては、アラバスタ編で初登場した「ネフェルタリ・ビビ」です。ビビはアラバスタ編での冒険を経て、麦わらの一味とはその一員であるかのような良好な関係を築くものの、アラバスタ王国の王女として国に残り、彼らの旅には同行しませんでした。
しかし、アラバスタ編で途中離脱した人からすると、ビビ王女と聞いてもピンと来ないはずです。それもそのはず、アラバスタ編が始まった頃のビビは「ミス・ウェンズデー」を名乗っており、秘密犯罪会社「バロックワークス」のメンバーとして暗躍していました。
もちろん、それには理由があったのですが、読者の第一印象としては「口の悪いザコっぽい敵」という感じだったはずです。
実は作者の尾田栄一郎先生も、当初はミス・ウェンズデー(ビビ)を王女にする考えはなかったことを「ONE PIECE総集編 THE 21st LOG」で明かしています。つまりビビは、作者の方向転換によって、弱い敵役からアラバスタ王女へ昇格したのです。
そのことを踏まえて、あらためてミス・ウェンズデーの登場シーンをみると、ハチャメチャな言動や少々お下品なポーズも披露しており、「心優しいビビ王女」とは全然違うキャラのように見えます。
最後は「バギー海賊団」の船長「バギー」です。ルフィが冒険に出て初めて出会った悪魔の実の能力者であり、「バラバラの実」の能力を持っていました。
当時のバギーは、ルフィとの戦いもどこかコミカルなノリで、最終的には豪快にぶっ飛ばされて敗北しています。その後もたびたびルフィの前に現れますが、戦闘面は特に成長した様子もなく、バギー自身には大きく変わったところはありません。
バギーの大きく変わった点としては、周りからの評価が挙げられます。何か事件に巻き込まれるたびに、なぜか周囲からの評価が高まり、パンクハザード編で「王下七武海」入り、ワノ国編では「四皇」の一角になったことが判明しました。
棚ぼたや、周囲の誤解が積み重なって得たバギーの影響力は、いまや世界政府も侮れないレベルにまで達しています。ルフィと最初に戦っていた頃のバギーしか知らない人からすると、彼が「シャンクス」や、かつての「白ひげ」と同じ立場にいるのは想像もできないことでしょう。
初登場時との「違い」が顕著なキャラクターを振り返りましたが、長きにわたる『ONE PIECE』の物語のなかで、さまざまな面で変化が訪れています。最終章に突入した今、今後の展開でさらなる変革が起こり得るはずなので、途中離脱組の人もあらためて読んでみるのはいかがでしょうか。
(大那イブキ)