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買い逃した初代『ファミコンジャンプ』は面白かった? クラスメイトの評価は…

買うべきは『ファミコンジャンプ』か『ウィザードリィII』か?

1991年発売『ファミコンジャンプII 最強の7人』(バンダイ)
1991年発売『ファミコンジャンプII 最強の7人』(バンダイ)

 ちなみにこの『ファミコンジャンプ』のプロデューサーは橋本真司氏。そう、赤い眼鏡がトレードマークの橋本名人です。当時はバンダイの社員で、現在ではスクウェア・エニックス・ホールディングスで専務執行役員を務めています。

 その橋本名人が持ち込んだ『ファミコンジャンプ』の企画を軌道に乗せたのが、ジャンプの名物編集者、鳥嶋和彦氏です。漫画家の鳥山明氏を育て上げ、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』の編集者として辣腕(らつわん)を振るった鳥嶋氏は編集部を説得し、企画の実現にこぎつけたのだそうです。

 しかしこの時、『ファミコンジャンプ』に惹かれていた筆者にとって、大きな問題が立ちはだかります。なにせ当時はファミコンブーム真っただなか、他にも面白そうなカセットが次々と発売されていたのです。その中でも最後まで『ファミコンジャンプ』とどちらを買うか、迷いに迷ったのが『ウィザードリィII リルガミンの遺産』(以下、ウィズII)でした。子供にはカセットを2本買うお金などありません。お年玉を大事にとっておいたものの、買えるのはどちらか1本だけ。結局、筆者は『ウィズII』を購入し、『ファミコンジャンプ』は見送ることにしたのです。

 それからずいぶん経ったころ、筆者はワゴンセールで叩き売られていた『ファミコンジャンプ』を購入しました。発売直後に購入したクラスメイトからは「つまらないからすぐ売った」と聞かされていたので覚悟はしていましたし、値段もすごい勢いで下がっていたのをよく覚えています。実際にプレイしてはみましたが、強い印象は残っていないというのが正直なところです。後に橋本氏はインタビューで「ゲームの内容に対する当時の評価は厳しかった」と答えています。

 子供にとってファミコンのカセットは、簡単には手に入らない宝物です。しかし当時のカセットのなかには、子供をがっかりさせるようなものもたくさんありました。一時期、あるメーカーのゲームは、絶対にやらないと心に決めていたこともあります。近年では大分改善されているようで、そのメーカーのゲームを使った世界大会なども開かれているのは喜ばしいことです。貴重な時間とお金を割いて遊ぶものなのですから、作り手には面白さを追求してほしいと、心底思います。

(ライター 早川清一朗)

【画像】ファミコン集結した「ジャンプ」の人気キャラたち

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