未参戦より「ワケあり」? 「スパロボ」シリーズに「一度だけ」参戦したロボの顔ぶれ
かつてマイナー作品だけを集めた「スパロボ」もあった

一度しか「スパロボ」に参戦したことのない作品には、前述した『センチネル』のような問題がファンの間で話題となった作品もありました。
それが『スーパーロボット大戦W』に登場した『百獣王ゴライオン』です。「スパロボ」の名物プロデューサーである寺田貴信さんが、「版権上の問題で滅多に参戦できないが、『W』の開発前に可能となったので参戦させた」という発言をしていました。
その言葉通り、これ以降は『W』などのデータを流用したアドベンチャーカードバトルゲーム『スパロボ学園』に登場したのみです。日本国外で放送された際に再編集されたTVアニメ『ボルトロン』が、海外を巻き込んで版権事情を複雑にしていると一般的には思われていました。
こういった「大人の事情」ではなく、単純に作品世界観が独特過ぎて他の作品とクロスオーバーさせづらいという作品も少なくありません。
たとえば『スーパーロボット大戦D』に参戦した『メガゾーン23』がそれです。「1980年代の東京とそっくりに作られた巨大宇宙船の中」という世界観の作品で、ほかのロボットアニメ作品とつじつまを合わせるのが難しい作品でした。
さらに主人公メカである「ガーランド」はバイクが変形するロボットで、「スパロボ」でも最小レベルの4mもないユニットです。その最強技「トラッシュ」は、仲間の暴走族が銃火器を持って援護するというもので、巨大ロボにはない独特の魅力があるユニットでした。
ユニットが特殊といえば、『スーパーロボット大戦BX』に参戦した『巨神ゴーグ』の敵ユニットが、ファンの間ではたびたび話題に上ります。「GAIL戦闘ヘリ」と「GAIL戦車」で、両方ともいわゆる通常兵器の部類に入りますが、並み居るロボットたちと互角に戦う驚異の性能のメカでした。
最後に、マイナー作品が多数登場することでファンにも有名な『スーパーロボット大戦COMPACT3』が挙げられるでしょうか。対応機種が「ワンダースワンカラー」ということもあって、幻の作品として評価するファンも多いそうです。
ここに参戦して、現在まで2度目の参戦がない『合身戦隊メカンダーロボ』と『魔境伝説アクロバンチ』、本作と『スーパーロボット大戦X-Ω』に参加したのみの『天空のエスカフローネ』、コラボ作品『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』名義が多い『ベターマン』の4作品が、「COMPACT3」で初登場作品でした。そういう意味でも購入者は好事家と発売当初からいわれたタイトルです。
このほかにも『スーパーロボット大戦GC』(『スーパーロボット大戦XO』)に参戦した『最強ロボ ダイオージャ』、『スーパーロボット大戦L』に参戦した『戦え!! イクサー1』(続編の『冒険!イクサー3』含む)など、1度しか「スパロボ」参戦経験のない作品は意外とあります。
これからも年々、ロボット作品が増えるでしょうから、こういった作品群にふたたびスポットが当たる日は来るのでしょうか。おそらく何かのきっかけがなければ難しいかもしれません。
(加々美利治)