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PS・サターンハード戦争に『バイオハザード』が大きな一手 ゲームが映画になった日

ゲームなのに、まるで映画のようだった『バイオハザード』

『バイオハザード』ブルーレイ コンプリート バリューパック(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
『バイオハザード』ブルーレイ コンプリート バリューパック(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

 まず目を奪われたのは、ゲームのキャラクターが実写で登場するムービーでした。これほど良い画質の映像は、かつてのゲーム機では絶対に観ることはかなわないものだったのです。

 かろうじて逃げ込んだ洋館のなかで、どこから襲い掛かってくるか分からない敵を警戒しながら調査を進め、謎を解き明かしていくという展開も、ホラー映画の構造を踏襲していました。次々と姿を消す仲間、そして見つかる死体。ガラスを割って飛び込んでくるゾンビ犬には苦しめられましたし、背後のタンスから突如としてゾンビが襲い掛かってきたときは、本気で驚いて絶叫したのを覚えています。夜中に友人に電話しながらプレイして、恐怖を紛らわせていたこともありました。

 そして一番印象に残っているものといえば、やはり飼育係の日誌でしょう。最初は正気を保っていた人間が少しずつ少しずつ人間性を失い、最後は同僚を食い殺す描写を、漢字が多い文章が徐々にひらがなまじりになるという手法で見事に演出していました。最後に書かれていた「かゆい うま」はなぜか「かゆ うま」としてミーム化するほどのインパクトを残し、その後のシリーズでも同様の文章がたびたび登場しています。

 一通り『バイオハザード』をプレイし終えた筆者は、まるで自分が映画の主人公となって生き延びたような感覚を覚えました。最近は参加者が現実で自ら主人公となって謎解きやミッションをクリアしていく体験型ゲームがあちらこちらで遊べるようになっていますが、これを家庭用ゲームで20年以上前に実現していたのが『バイオハザード』なのかもしれません。

 その後の『バイオハザード』の広がりはすさまじいものです。続編として無数のゲームが今なお発売され続けており、息の長い人気シリーズとして定着しています。

 2002年にはミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画も公開され、オリジナルストーリーでありながら見事に『バイオハザード』の世界観を反映した作品に仕上がっています。こちらも人気作品となり、全6本が製作されました。

 ゲーム本編の最新作は2017年に発売された『バイオハザード7』ですが、先日情報が公開された「プレイステーション5」で最新作が登場するのではないかと筆者は期待しています。

(早川清一朗)

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