「絶対にプレイしとけ」な惨劇ミステリーが3部作セットに!『かまいたちの夜×3』先行プレイレポ
「三日月島事件の真相編」は複数主人公のザッピングが楽しい!

シリーズ完結編となる『かまいたちの夜×3』の「三日月島事件の真相編」のメインストーリーは、透をはじめとする「監獄島のわらべ唄編」の関係者たちが、犠牲者を供養するために再び三日月島を訪れることから始まる新たな惨劇を描く物語です。このシナリオには、主人公が複数人用意されているのが大きな特徴です。
最初に選べるのは、お金にがめつい大阪の会社社長「香山誠一」のみで、物語を読み進めていくことで新たな主人公が追加されていきます。同じシーンを異なる主人公の視点でプレイすることで彼/彼女らがそのとき何を考えていたかが分かり、物語が厚みを増していく仕組みになっています。

「同じ事件を複数の人物からの視点で描く」だけであれば、小説やドラマでもできるかもしれません、しかし「三日月島事件の真相編」が本当に楽しくなるのはここからです。みなさんはミステリーやサスペンスを観終えて、登場人物たちに「あの時にあんなことを言わなければ、もっと早く解決したのに…」とやきもきしたことはありませんか?
本作はそのモヤモヤを解消できるようになっています。たとえば、香山編で「なんで透はそんなことを言っちゃうかな…」と感じたら、主人公を透に切り替えて同じ時間をプレイし直し、香山が聞いた(プレイヤーが最初に見聞きした)言動とは異なるものを選びましょう。その後、あらためて主人公を香山に戻すと、透の言動が選択肢通りのものに変わり、物語に新たな道筋が開けます。
●前2作にはないプレイヤーと透の距離感が完結作であることを実感させる作り
1作目と『2』は「真犯人とトリックを突き止め、最速のタイミングで惨劇を終わらせる」のがプレイヤーの目的でしたが、『3』はそこに「最高の結末をむかえられるよう、主人公たちの言動をいかに最適化させるか」という新たなロジックを紐解く楽しみが用意されています。
シリーズを通しての主人公・透は「普段はちょっと頼りないが、ここぞというときに冴えた推理を見せる」青年で、「謎解きモノの探偵役」としてプレイヤーが感情移入しやすい存在です。

しかし、『3』が採用している複数主人公制は、前2作よりもプレイヤーに彼との距離感を抱かせるシステムであるともいえます。それは寂しさもありますが、本作が「透たちに惨劇とは無縁の人生を歩ませるための最後の物語」でもあると考えると、プレイヤーと透は同一の存在ではないと実感させるのは絶妙だとも感じます。
『かまいたち×3(トリプル)』というタイトルの「3」には、登場人物たちから一歩引いた神の視点(三人称視点)で物語を見届ける……という意味も含まれているのかもしれませんね。
『かまいたちの夜×3』:
プラットフォーム:Nintendo Switch / PlayStation®4 / PC(Steam)
発売日:2024年9月19日予定
ジャンル:サウンドノベル
CERO:C(15才以上対象)
希望小売価格:3600円+税
※PS4/PC(Steam)版はデジタル販売のみ
※後方互換機能により、PS4版はPlayStation 5でもプレイ可能
(蚩尤)














