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絶対いけると思ってたら、えっ? まさかの「負け」に驚いたヒロインたち

大逆転に次ぐ大逆転の決着

『政宗くんのリベンジ』8巻(一迅社)
『政宗くんのリベンジ』8巻(一迅社)

 上述の2作品とは違った意味で主人公の過去が影響してくるのが、『政宗くんのリベンジ』(作:竹岡葉月/画:Tiv)です。主人公の高校生「真壁政宗」は、小太りだった8年前の小学生時代に仲が良かった「安達垣愛姫」から「豚足」と呼ばれて見捨てられたことが、トラウマになっていました。その後、政宗は名字を変えて激やせし、愛姫を自分に惚れさせて最後はこっぴどく振る復讐を計画します。そして、彼はその性格や行いから「残虐姫」と呼ばれるようになった愛姫と、高校で再会しました。

 政宗は愛姫の世話役でパシリ同然の扱いに不満を持つ、「小岩井吉乃」と秘密の協力関係を結び、計画を進めるうちに吉乃を「師匠」と呼んで、尊敬するようになっていきます。しかし、吉乃こそかつて愛姫に扮して政宗を豚足と呼び、トラウマを植え付けた張本人でした。その後、誤解していたトラウマを解消した政宗は愛姫と付き合い始めますが、すれ違ったふたりの恋心は結果的に破局を迎えます。

 そして、実は政宗の復讐に協力するうちに彼へ恋心を抱いていた吉乃は、失恋をキッカケに実家に戻っていた政宗を追って告白を果たしました。しかし、愛姫を忘れられなかった政宗は吉乃を振り、自分が誤解で復讐計画を遂行していたことを愛姫に謝罪して、再度の告白で彼女と結ばれるのです。

 主人公にトラウマを植え付けた張本人ながら、計画を支えてきた吉乃を応援していたファンも多く、「推しが勝ったと思ったところから大どんでん返し」「吉乃が好きだから途中見るのツラかった」などの声も出ていました。

 ちなみに、大学生編『政宗くんのリベンジ -engagement-』では、政宗と愛姫の関係に再び危機が訪れます。北海道の畜産大学に通い、東京の政宗と離れた遠距離恋愛に悩んでいた愛姫を奮い立たせたのが、高校時代まで世話役として隣にいた吉乃でした。別の人生を送り始めたとはいえ、愛姫と政宗の仲を取り持とうとする吉乃には、失恋を経てもふたりに対する想いの強さを感じます。

 主人公を巡る恋の戦いが繰り広げられるなか、惜しくも敗れてしまったヒロインたちですが、いずれも大切な何かを得ています。『負けヒロイン』でも語られるように、恋に敗れたから終わりではなく、その後のヒロインたちに目を向けてみるのも面白いかもしれません。

(LUIS FIELD)

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