あきらめムードになるの早ッ 国民的作品でも描かれた昭和マンガの「全滅」展開
少年少女主人公でも容赦なし

ほかには、1972年から「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されたジョージ秋山先生の『ザ・ムーン』も、主要キャラの全滅が描かれた一作です。同作では、9人の少年少女たちが心をひとつにすることで動く巨大ロボット「ザ・ムーン」を駆使して、悪党たちと戦う姿が描かれています。
物語終盤では、宇宙からやってきた「ケンネル星人」が生物を死に至らしめるカビを地球に散布し、それを食い止めるため、リーダーの「サンスウ」を筆頭に9人が立ち上がりました。そして敵によって隠されたザ・ムーンを探し当て、カビ発生装置の場所も突き止めて、あとは装置を止めるだけとなりますが、9人はカビの影響でその場に倒れ込んでしまうのです。
その後、見開きでザ・ムーンが「ムーン ムーン」と言いながら涙を流す場面が描かれ、ラストひとコマでフランスの小説家「ロマン=ローラン」による「神は苦しむ 神は戦う(中略)神は『生命』であり 闇の中に落ちて ひろがり 闇を 呑みこむ 一滴の光だからである……」という言葉が綴られて、物語は幕を閉じるのでした。
作中で9人の生死について明記されてはいないものの、彼らの死および地球の滅亡は避けられない状況であり、その後味の悪いラストに対して「今でも忘れられない」「トラウマ必死の最終話」などの声も多く、いまだにバッドエンドを迎えた作品として語り草となっています。
(LUIS FIELD)



