君、マジメになったなぁ 時代ゆえに色んな変更をされた「アウト」キャラたち
「エロジジイ」の愛されキャラもマンガ新装版では一部改変?

●『のだめカンタービレ』シュトレーゼマン
『のだめカンタービレ』(作:二ノ宮知子)は女性マンガ誌「Kiss」(講談社)にて2001年から2010年まで連載され、実写ドラマ化や映画化もされた人気作品です。本作は単行本全25巻の物語の内容をそのままに、2021年に一部変更や番外編などを盛り込んだ「新装版」全13巻が刊行されました。
新装版では、天才指揮者の「千秋真一」の師匠「シュトレーゼマン(通称:ミルヒー)」の、セクハラシーンの描写が変更されていました。ミルヒーは、主人公「野田恵(通称:のだめ)」とハグなどのスキンシップするのが恒例で、もともとはパリにいるのだめの元へ現れたミルヒーが、後ろから胸を揉みながら挨拶するシーンが描かれていました。しかし、新装版ではそのシーンが、後ろから肩に腕を回す描写に改められています。
作中でも千秋から「エロジジイ」と呼ばれているミルヒーのこの変更について、原作者の二ノ宮さんはX(旧:Twitter)で「久々に見たら、自分が引いたので、ちょっと直しましたよ。今のわたしの感覚で同等かな」とコメントしています。また、「コンプラとかじゃないです」と続け、あくまでも自身の判断で改変したことを説明していました。
今後、時代に合わせて変えられそうなキャラは、前述の高橋留美子先生の人気作『らんま1/2』の「八宝斎」が代表格でしょう。主人公「早乙女乱馬」たちの師匠にあたり、「無差別格闘流」の開祖にして作中最強のキャラですが、セクハラや窃盗ほか、数々の問題行為を働いており、高橋先生もXで彼について「本気出せば強いですが、人としてはあかん。美しい師弟関係は一切書く気はなかったです。」と語っていました。
『らんま1/2』の完全新作的アニメは、2024年10月5日(土)24時55分から放送開始となります。令和の時代に八宝斎がどんなキャラになるのか、要注目です。
(LUIS FIELD)