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えっこの再現度を毎週? ドラマ『ゴールデンカムイ』1話に絶賛続出!「二瓶が完璧…」

WOWOWの秋の目玉、『ゴールデンカムイ』のドラマ版がついに始まりました。劇場版に負けず劣らずの再現度に、早くも大きな反響が起きています。第1話を視聴した視聴者からは、どんな感想が出ているのでしょうか。

『ゴールデンカムイ』新章開幕ッッ!! ファンの反応は?

画像はドラマシリーズ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』ビジュアル (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW
画像はドラマシリーズ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』ビジュアル (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 秋の新作ドラマのなかでも、WOWOWでの限定配信ながらひときわ視聴者からの期待を浴びているのが、10月6日(日)22時から放送が始まった『連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』です。2024年1月に劇場版が公開された同作は、無料公開中の第1話が早くも大きな話題を呼んでいます。

※この記事では『連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』1話のネタバレを含みます。

 ドラマ版第1話では、物語のカギを握るアイヌが隠した大量の金塊の在処のヒントとなる刺青を彫られた網走監獄の脱獄囚のひとりで、「悪夢の熊撃ち」と恐れられた凄腕の猟師「二瓶鉄造(演:藤本隆宏)」を中心としたストーリーが描かれました。彼と心の交流を深める、第七師団の一等卒「谷垣源次郎(演:大谷亮平)」とのやりとりも、丁寧に表現されています。

 人気キャラの二瓶について、ドラマの配信前にSNS上で「ドラマ初回から二瓶のストーリーはアツすぎない?」「ゴールデンカムイを象徴する名エピソードがいきなり観られるとは」など、放送を待ちわびる声が多くあがっていました。しかし、その一方で「二瓶の名ゼリフ『勃起』のくだりをドラマでやって大丈夫なのか……?」と、彼の過激なセリフをどのように表現するのか、懸念の声も多く出ていたようです。

 そんな心配もよそに二瓶鉄造を演じた藤本隆宏さんは、何度も「勃起」と口にし、極寒のなかで裸になる場面も演じていました。また、彼の野性味あふれる猟師料理「ニヘイゴハン」も再現されています。

 二瓶が、エゾオオカミの生き残りである「レタラ」とその妻との戦いに敗れ、命を落とすシーンも血しぶきまでしっかり描かれており、地上波ではないWOWOWでの放送の意義があったのではないでしょうか。また、アイヌ犬「リュウ」との最後の場面や、マタギ出身の谷垣が「唱え言葉」で二瓶の死を悼むシーンはドラマ1話のなかでも非常に美しく、印象的な場面となっていました。

 藤本さんの渾身の熱演は「張って欲しいセリフはとことん張ってくれるし、一見際どい言葉も全く浮かずに二瓶そのものだったし、張った声がアニメの大塚明夫さんの声そっくりに感じた」「死に際カッコ良すぎて涙ボロボロだった…」「極端ながらも筋が通っていて、あのワードを口にしてもなぜか下品にならない人間性を表現できるのはすごい」と、絶賛されており、1話のなかでも特に大きな見どころです。

 そのほか、「鹿(ユク)のチタタプ」「鮭のルイペ」などのアイヌ料理などの描写も、劇場版に負けず劣らず丁寧に描かれています。WOWWOWのインタビューで、主人公「杉元佐一」を演じる主演の山崎賢人さんが「この作品はある意味、グルメドラマでもあると思うので、食べるシーンでは、ちゃんとおいしさを伝えようと。ただ食レポになり過ぎないことも意識していました」と語っており、杉元や「白石由竹(演:矢本悠馬)」が鹿の脳みそを食べる場面や、ルイペを口に入れた時のかわいらしい表情にも注目です。

 また、杉元は「不死身の杉元」として知られるほどの戦いぶりを誇る人物であり、そのバトルシーンも見どころのひとつです。同インタビューで山崎さんは「ドラマ版の杉元はアシリパさん(演:山田杏奈)に危害が加わると突然激情型に変貌するのですが」としたうえで、久保茂昭監督が映画版の撮影に入る前に「杉元の戦い方のパターン」をノートにまとめてくれていたことを明かしていました。そこには「冷静に戦略を練って戦うパターン」「見境なくブチギレて戦うパターン」などがあり、山崎さんと久保監督はいくつもの表現方法を練っていったといいます。

 第1話ではレタラをめぐる争いのなかで、谷垣がアシリパを人質に取るのを見て、杉元が「その子を盾に使うな!」と叫び、銃剣を猛スピードで投げつける場面の迫力が印象的です。予告編の段階から話題になっていたシーンですが、「躊躇なく銃剣投げるときの、杉元のガンギマリ顔まじで良かった」「アシリパさん盾にされたときの杉元の鬼神フェイス最高」など、本編はさらに称賛されています。

 そのほか、SNS上では放送後に「二瓶さんの飛び散る指先とか谷垣に突き刺さる銃剣とか生々しいから、地上波じゃなくて正解」「山田杏奈さんのアシリパ、初期の劇場版よりもさらに感情が乗っていて完壁すぎる」「アシリパさんがヒンッて泣く場面、可愛すぎるだろ」「ちゃんと仕留めた鹿の体温で杉元が温まる場面やってくれて最高」「湯気で鹿肉の暖かさとかが際立ってて実写の良さがめちゃめちゃ出ていた」「ビンタされたあとの白石が、あまりにも原作のままでびっくりした」「(谷垣の回想で)国旗立てた時の鶴見中尉めちゃかっこ良いな…てか戦場シーンは特に映画のクオリティなんよ…」など、再現度の話題を中心に高い評価の声が相次いでいました。

 もちろん、1時間弱の時間に納めるために、二瓶が娘ほか家族について語る場面などカットされた部分もありますが、基本的に原作の魅力を余すところなく実写化されており、絶賛の声があふれるのも納得です。WOWOWオンデマンドで観ることができる1話の裏話映像では、スタッフのまつ毛が凍るほどの極寒での過酷な撮影や、レタラのVFXの細かいこだわりも観ることができ、よりこの実写版の凄さも分かります。

 第2話では萩原聖人さん演じる殺人鬼「辺見和雄」が登場し、ここから『ゴールデンカムイ』名物の「変態」たちの活躍も加速していきそうです。毎週、杉元たちの戦いから目が離せません。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
※レタラの「ラ」、アシリパの「リ」は小文字

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「マンガよりちょっと若い、と思ったら完璧!」こちらが絶賛された実写版の「悪夢の熊撃ち・二瓶鉄造」です(4枚)

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