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特撮のイメージが強い頃に「激ヤバキャラ」を イケメン俳優が衝撃演技を見せた実写版

人気マンガ原作の実写化作品において、登場するキャラの再現度は、評価を左右する重要なポイントです。なかには、再現が難しいといわれる個性的なキャラをみごとに演じたイケメン俳優たちもいました。

別人級の演じ分けも

山田孝之さんプロフィール写真
山田孝之さんプロフィール写真

 人気マンガにはユニークな見た目のキャラクターも多く、実写化される際には忠実に再現されるのか、それとも現実寄りに改変されるのかと、注目されることも少なくありません。なかには、特殊メイクと高い演技力で再現度が絶賛されたイケメン俳優もいました。

●『デトロイト・メタル・シティ』松山ケンイチ

 シティポップを愛するミュージシャン志望の貧弱な青年が、ひょんなことからデスメタルバンドのボーカルに仕立てあげられてしまうマンガ『デトロイト・メタル・シティ』(作:若杉公徳)は、2008年に実写映画化されました。

 主演の松山ケンイチさんは、マッシュルームカットで気弱な主人公「根岸崇一」と、白塗りメイクで過激なライブを繰り広げる「ヨハネ・クラウザーII世(クラウザーさん)」という正反対のキャラをみごとに演じ分けています。

 クラウザーさんの姿でライブをする場面では、「殺害せよー!」などと叫んだり、「恨みはらさでおくべきか」と怨念じみた曲を歌ったりと、なよなよした普段の根岸とのギャップも再現し絶賛されました。

 終盤では映画版のラスボスとなるブラックメタル界の帝王「ジャック・イル・ダーク」役として、KISSのベーシストであるジーン・シモンズさんが出演しており、松山さん演じるクラウザーさんとの豪華すぎる対バンも観られます。

●『あずみ』オダギリジョー

 1994年から2008年まで「ビッグコミックスペリオール」(小学館)にて連載された『あずみ』(作:小山ゆう)は、2003年と2005年に上戸彩さん主演で映画が2作公開されました。

 江戸時代を舞台に、暗殺集団の少女「あずみ(演:上戸彩)」がさまざまな敵と戦っていく本作には、遠藤憲一さん、竹中直人さん、北村一輝さんなど豪華キャストが出演しています。

 なかでも、1作目のラスボス「最上美女丸」を演じたオダギリジョーさんは異彩を放っていました。美女丸は長髪に化粧を施し言葉遣いも丁寧でありながら、居合の達人として容赦なく人を斬る強烈なキャラです。

 オダギリさんは狂気すら感じさせる妖艶な演技で美女丸を演じており、あずみとの最後の一騎打ちでの戦いを楽しむ姿も大きな見どころになっています。公開当時、オダギリさんは『仮面ライダークウガ』のイメージが強かったこともあり、本作での怪演に驚いた人も多かったようです。

●『荒川アンダー ザ ブリッジ』山田孝之

 中村光先生の人気マンガ『荒川アンダー ザ ブリッジ』は、2011年にTVドラマ化され、2012年には続編の映画も公開されました。林遣都さん、桐谷美玲さん、城田優さんなど人気俳優が多数出演し、荒川の橋の下で暮らす個性的なキャラたちの姿が描かれています。

 普通の格好をしているキャラのほうが少ない本作では、河童の「村長」を演じた小栗旬さんの緑の特殊メイクと全身タイツ姿もさることながら、星のかぶりものをしたイケメンロッカー「星」を演じた山田孝之さんの存在感も抜群でした。顔全体を黄色に塗ったビジュアルで、強烈なインパクトがあります。

 膨張色のため、いくぶん表情が分かりにくい状態ではありましたが、山田さんが自称「金星人」の「ニノ(演:桐谷美玲)」に恋心を抱き、主人公「市ノ宮行(演:林遣都)」に嫉妬心を燃やす演技は「主役を食いかねない再現度」「山田孝之が本気すぎてそれだけでもうおもろい」「ちゃんと目鼻立ちがマンガと似てていいね」などと、原作ファンからも称賛の声があがりました。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 「顔塗ってても山田孝之だって分かるかも」「小栗旬はどれ?」 こちらが豪華キャストすぎた実写版です

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