「ガンプラが買えない!」深刻な現状 新作発表に歓喜と同時に悲鳴「ギャー!!」
「ガンダム」シリーズのプラモデル、いわゆる「ガンプラ」は、人気商品の品薄が続いています。取引価格の高騰、転売目的の買い占めといった問題が顕在化しており、せっかくの新商品発表なのに「買えない」という怨嗟の声があふれてしまいました。
「どうせ買えない」という現状

「ガンプラ」の流通をめぐる現状は、かなり深刻のようです。
マグミクスは2025年2月25日、「PG『νガンダム』ついに発売 歓喜の裏でささやかれる不安材料『どうせ買えねーよ』」と題した記事を配信し、多くの反響を得ました。こちらは同年2月21日より東京で開催されたイベント「GUNDAM NEXT FUTURE FINAL」にて発表された「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 ν(ニュー)ガンダム」商品化決定の報と、これに対するファンの反応の声などをまとめたものです。
記事ではこれまでに発売された「νガンダム」プラモデルキットを振り返りつつ、その人気の理由や、歓喜の声が聞かれる一方で「ちゃんと立てるのか(装備品の重量を懸念)」「販売価格が高くなるのではないか」「そもそも購入できる機会そのものがあるのか(現物の流通量を懸念)」といった不安材料が早くもささやかれている点を挙げています。
これに対する読者の反応は、大半以上が現状の流通を嘆く声で占められてしまいました。端的にいえば、記事タイトルにあるように「どうせ買えない」というものです。
繰り返しますが同記事は、現物の流通を懸念する点にふれてはいるものの、そればかりを扱う内容ではありません。ここから、「ガンプラ」人気商品をめぐる現状がいかに深刻な問題を抱えているか、ということがうかがえるかもしれません。
「ガンプラ」の人気商品はここ数年、流通が枯渇気味で、そしてオークションサイトやフリマアプリなどでは取引価格が異常に高騰しているというのは、もはや周知の事実といってよいでしょう。取引価格高騰を背景とした買い占めや転売行為も見受けられ、つまりは「ガンプラ」が投機対象と見なされている感も否めないのではないでしょうか。
たとえば先の1月17日に公開された劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の、都内のとある上映劇場では、その封切り日の初回上映前に、劇場売店にて発売された「ジークアクス」のキットの箱を手に帰路へつく人たちの姿が多数、見受けられました。
世の中には、アニメ本編には興味がなくても、ロボット模型趣味としてガンプラを購入するという層が一定数、見られるようです。ただ果たして、ガンプラを手に本編も観ず劇場を後にした彼らがその「一定数」だったのかについては、どうしても疑念を捨てきれないでしょう。もちろん、「出勤前にとりあえずガンプラだけ」「上映はチケットがとれなかったけどガンプラだけは」という熱心なファンである可能性を信じたいところではあります。なお初回上映後には、くだんのガンプラはすでに売り切れていました。
さておき、そうした現状を受け「PG νガンダム」に対し、「受注販売にすべき」「マイナンバーカードを活用した購入システムを構築すべき」といった販売方法に対する声も多数、見受けられました。ただ、そうしたところで抜本的な転売、買い占め対策にはならないだろうという見方もあります。
せっかくの新商品発表なのに、「これといった流通への対策が見られない」と、メーカーへの怨嗟の声が連綿と続く状況は、いずれにせよあまり健康的とはいえないでしょう。先の記事と同様、欲しい人すべてが適切な価格で入手できる日が来ることを願いたいものです。
(マグミクス編集部)