800万本“爆売れ”の一方で賛否両論…『モンハンワイルズ』ストーリーやUIに不満の声 「不自由すぎぃ…」
ゲームの規模が膨れ上がり、趣味嗜好が異なるプレイヤーが集まるほど、さまざまな意見が飛び交います。『モンスターハンターワイルズ』の賛否両論には、感じ方の違いもあれば、誰もが厳しい目で見る問題点もありました。
3日で800万本の大ヒット作も、ユーザーの意見割れる

ハンティングアクションというジャンルを切り開き、最前線で活躍し続けてきた人気シリーズの最新作『モンスターハンターワイルズ』が、2025年2月28日に発売されました。本作に寄せられた関心は大きく、発売から3日で販売本数800万本を達成(全世界累計)するなど、近年でも稀に見る活気に満ちたタイトルとなっています。
しかし、出足こそ絶好調であるものの、SNSでは本作に対するポジティブな意見とネガティブなコメントが双方飛び交っています。『モンハンワイルズ』はPlayStation 5版、Xbox Series X|S版、Steam版が展開されており、そのうちSteam内のレビューを見ると「賛否両論 (67,119)」(記事執筆時点)と、意見が大きく割れた状態です。
既に800万本を販売したビッグタイトルが賛否両論を招いている現状から、いくつかの問題点が浮かび上がっています。
●ストーリーの不自由さに問題提起の声
まず大前提として、『モンハンワイルズ』を肯定する意見も数多くあります。没入感がさらに増したグラフィック、より手応えを感じるアクション性、武器の切り替えで広がる戦略、ソロプレイを助けてくれるサポートハンター、多機能な「セクレト」など、多彩な魅力を語る人も後を経ちません。
一方で、さまざまな問題点を指摘する声も確かにあります。そのなかでも目立つ意見のひとつは、本作のストーリー部分について。物語の内容自体や、同じような構成が続くところ(移動→新モンスターと遭遇→討伐……の繰り返し)など、不満に挙げる点は人によって分かれるなか、特にストーリー進行の仕様に不満が集まっています。
ストーリーの進行中には、強制的な移動が少なくない頻度で発生します。この時、自由度が狭まるため、何度も繰り返されるたびに不満を感じている人が多いようです。また、フレンドと一緒にストーリーを進行させにくいゲーム構成になっており、システム的な不自由さに苛立ちを覚える人もいました。
●できることが多く、階層化で複雑になるUI
同様に不満点として挙がりやすいのが、ユーザーインターフェース(メニュー画面や操作方法など、プレイヤーとゲームをつなぐ役目を果たす部分)のデザインに難があると考える声もあります。
シリーズの特徴を受け継ぎ、多くの点を採用している本作は、できることが多く、その意味では自由度が高いといえます。しかし、そのためメニューの階層化が進み、プレイヤーがやりたいアクションがどこにあるのか、直感的に見つけにくい構造になっています。
そうした煩雑化を防ぐためのショートカットも、まずカテゴリーを選択肢、そのなかにある各アイコンにアクセスする必要があるため、ショートカット自体も煩雑な状況です。使いやすいように編集は可能ですし、慣れればスムーズになるのは確かですが、反射的に使うには一定の習熟が求められるのも事実です。
このほかにも、「テントに入らないと、倉庫のアイテムにアクセスできない」など、シリーズの過去作と比べて不便になったユーザーインターフェースに嘆(なげ)く人も少なくありません。