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正直「タイトルで引く」けど面白いマンガ原作ドラマ 「夫オワタ」「もはや笑う」

近年放送される過激なマンガが原作のドラマには、強烈なタイトルの作品が多く、興味本位で観てしまう人も多いのではないでしょうか。そのようなドラマのなかにはタイトルのインパクトに劣らず、意外なストーリー展開やキャストの怪演で話題になった作品もあります。

バリエーション豊富な制裁方法も見どころ

不倫をめぐって息をつかせぬ展開が続くドラマ『夫の家庭を壊すまで』ビジュアル (C)HykeComic/Amuse (C)「夫の家庭を壊すまで」製作委員会
不倫をめぐって息をつかせぬ展開が続くドラマ『夫の家庭を壊すまで』ビジュアル (C)HykeComic/Amuse (C)「夫の家庭を壊すまで」製作委員会

 2025年春からスタートするドラマのなかには、『夫よ、死んでくれないか』(原作:丸山正樹)や『子宮恋愛』(原作:佐々江典子)といったパンチの効いたタイトルがあり、すでに物議もかもしつつ、注目を浴びています。近年の過激なマンガを原作としたドラマでもこういったタイトルのものが多く、題名に負けないストーリーの濃密さや、生々しい心情を表現したキャストの演技で、視聴者を釘付けにした作品もありました。

●『夫の家庭を壊すまで』

 赤石真菜先生によるマンガが原作のTVドラマ『夫の家庭を壊すまで』は、夫の長年にわたる不倫に気付いた主婦「如月みのり(演:松本まりか)」による復讐劇を描いた物語で、2024年7月に放送されました。

 みのりは、夫「勇大(演:竹財輝之助)」と彼が通いつめるシングルマザー「三宅理子(演:野波麻帆)」の家庭を崩壊させるために動く過程で、自身の出生の秘密や不倫に隠された大きな陰謀など、衝撃的な事実を知ることになります。

 怒涛の展開ながら登場人物の心理描写も丁寧に表現され、不倫の裏でそれぞれの思惑がからみ合うのも面白い作品です。みのりが復讐のために接近した、理子の息子「渉(演:野村康太)」との禁断の恋からも目が離せません。

 また、嘘をつきながら結婚生活を続けて苦しむ姿や、裏切り者を制裁したときの狂気的な笑顔、母親としての優しさなど、みのりの激しく変化する心情を表現した松本さんの演技には、「圧倒された」という声が続出しました。

●『夫を社会的に抹殺する5つの方法』

 2023年に放送されたTVドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は同題のマンガ(原作:三田たたみ/作画:株式会社アップクロス)が原作で、主人公「奥田茜(演:馬場ふみか)」がモラハラ夫「大輔(演:野村周平)」の浮気を知り、謎の手紙に従いながら社会的制裁を下す物語が描かれます。

 夫のDVがきっかけで流産し、さらに浮気までされた茜は、大輔を裏工作で辞職に追い込んだり、過去のいじめ動画をSNSでさらしたりと、着実に彼を追い詰めました。単なる復讐劇にとどまらず、制裁を通して茜が本来の強さを取り戻していく姿や、大輔の過去、SNSや家族関係といった現代的なテーマも描かれています。

 なお、2024年1月に放送された続編『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』ではキャストを一新し、別家庭での復讐劇が描かれました。

●『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』

 人気マンガ『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』(原作:池田聖子/作画:久嘉めいら)は、2024年9月からTVドラマ版が放送されました。本作は家庭で虐げられた生活を送る主婦「真山千里(演:小島藤子)」が、夫「悠太(演:千賀健永)」の愛人「三井瑠奈(演:香音)」とともに事故にあい、瑠奈に転生したことをきっかけに、復讐へ身を投じていく物語です。

 夫に溺愛されていた愛人になった千里は、悠太の会社の取引相手に接触したり、悠太に不正取引させたりなど、彼を陥れるために動きます。香音さんは転生前の瑠奈と、転生後の千里を巧みに演じ分けました。

 また、「史上最狂」のゲス夫を強烈に演じた悠太役の千賀さんのセリフには、過去に放送されたバラエティー番組「キスマイ超BUSAIKU!?」(フジテレビ系)の企画内で、彼が騒がしい子供に放ち「怖い」と言われたという、名フレーズが使われています。千里の過酷な境遇や義家族のクズぶりに「胸糞展開」との声もある一方で、ネタを知っている人は思わず笑ってしまうシーンも見どころです。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「こりゃまた凄いタイトル」「実写化されそう」 コチラが『夫の家庭を壊すまで』原作者の大ヒット中「最新作」です

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