作者「夢オチといわれるのは心外だ」 衝撃の最終話が描かれたマンガ
マンガの最終話は、物語を締めくくる重要な回で、ドキドキしながら結末を見届ける読者も多いことでしょう。なかには、予想外すぎるラストとなり、多くの読者を驚かせた作品もありました。
締めは主人公以外のキャラのツッコミ

マンガの最終話は、それまでに積み上げてきたストーリーを締めくくる重要な回です。なかには、驚くような展開が描かれた作品もありました。
たとえば、1982年から1985年まで「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載された『Gu-Guガンモ』(作:細野不二彦)の最終話では、予想外な結末が描かれました。
同作では太ったニワトリモドキ「ガンモ」と、主人公「佃半平太」や、ユニークな登場人物たちとのドタバタ群像劇が繰り広げられます。最終話では、それまで一緒に過ごしてきたガンモが「鳳凰の卵」だったことが明かされ、さらにガンモは破裂して大量のヒナとなって空に消えてしまいました。
その後、ガンモとの記憶も消されてしまった半平太は、ガンモが好物のコーヒーを飲むと、急に得体の知れない懐かしさが込み上がり、涙を流して物語は幕を閉じます。ちなみに、アニメ版の場合は天界の王子だったガンモが天に帰るも、醜い外見のために地上に戻ってくるというラストになりました。
同年代の少年誌作品の衝撃ラストといえば、『3年奇面組』の続編として1982年から1987年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された『ハイスクール!奇面組』(作:新沢基栄)も外せません。同作は、高校に進学した主人公「一堂零」を中心にドタバタ劇が展開されるギャグマンガで、最終話では、まさかの「夢オチ」が描かれ、いまだに語り草となっています。
最終回の中盤では立派な保育士に成長したヒロイン「河川唯」のもとに、同級生だった零が自転車で現れ、唯を自転車に乗せて走り出しました。そのまま目を閉じた唯は、その後に覚醒すると、中学の教室に戻っていて、これまでに繰り広げられてきた全ての出来事は唯の見ていた夢だった、という真実が発覚するのです。
ただ、作中で唯は「でも わたしは信じたい 彼らはきっといると──」と語っており、「これから起きることの正夢」を見ていた、とも受け取ることができます。
「全部夢だった」と受け止める読者が多いなかで、作者の新沢先生は「夢オチといわれるのは心外」との発言を残しており、その後に発売された愛蔵版および文庫版の『ハイスクール!奇面組』でのラストでは、『3年奇面組』の1話の冒頭につながるよう、零のものと思われるシルエットが新たに加えられました。
ほかには、「週刊少年サンデー」で2001年から2007年まで連載されたパン作りのマンガ『焼きたて!!ジャぱん』(作:橋口たかし)も、衝撃的な最後でした。同作は、パン作りに情熱を傾ける少年「東和馬」が、世界に誇れる日本のパン「ジャぱん」を作る夢を追い求めながら、さまざまな試練を乗り越え成長していく物語です。
最終章では「地球温暖化を止めるパン」を作るという展開になり、そこで和馬のパンを食べた友人「河内」は、格闘ゲーム『ストリートファイター』のキャラクター「ダルシム」に変身します。そして、河内が地球上の陸地を浮かび上がらせ、地球温暖化の影響による海面上昇を避けて世界を救うという結末を迎えるのです。ラストは「なんやて!?」という河内のセリフとともに幕を閉じ、多くの読者に強烈なインパクトを与えました。
(LUIS FIELD)
