【漫画】園児、“毒キノコを食べた人”の演技を要求し…まさかのダメ出し!「救急車を分かってる(笑)」【作者インタビュー】
保育士として働くでこ先生。ある日、男の子が工作の毒キノコを見せてきます。さらに間違って食べてとお願いされて、お腹が痛いなどといいながら遊んでいました。しかし、その毒が回る演技を見ていた男の子が意外なことをいい出して……? 元保育士の漫画家・でこぽん吾郎さんにお話を聞きました。
まさかのダメ出しに爆笑!

保育士として働く「でこ先生」は毎日、保育所で子供たちと楽しく遊んでいます。ある日、工作の毒キノコを渡してきた男の子に、間違って食べてとお願いされます。でこ先生はキノコをひと口食べ、毒でお腹が痛くなり、救急車を呼ぶという演技をします。しかし、その様子を見ていた男の子は驚きの要求をしてきて……?
でこぽん吾郎さん(@Dekopon_56)が「スーパー毒キノコ」としてX(旧:Twitter)に掲載した『ただいま!保育士でこ先生』(KADOKAWA)が話題です。いいね数は1.3万を超えており、読者からは「演技指導がスパルタ」「この子の痛みへのこだわりと、でこ先生の迫真の演技に笑ってしまいました」「実際に子供相手だからって手を抜いたら簡単に見抜いてきますからね(笑)」などの声があがっています。
元保育士のでこぽん吾郎さんは、漫画家としても活動しています。今回、紹介するのはSNSで連載している、保育士時代の経験をもとに描く、笑いあり、涙ありの実録ベースのコミックエッセイシリーズ『ただいま! 保育士 でこ先生』の第98話です。今作の最新刊となる第2巻は2025年6月19日に発売予定です。
作者のでこぽん吾郎さんにお話を聞きました。
ーー救急車役の男の子はどのような性格の子だったのでしょうか?
興味を持ったことには一直線の子でした。好きなものを見つけたら、図鑑を開いて細かいところまで見て、再現しようと試行錯誤する子でしたね。
ーーでこ先生が演じたなかで、子供たちから特に評判がよかった演技などはありますか? また、苦戦した演技や子供からのリクエストなどがあればお聞かせ下さい。
パペットを使って漫才みたいなことをすると、大ウケしていました。でっかい芋虫のパペットをポケットからニョキっと出して、芋虫「わ、わーー!!? なんだここは! 子供がいっぱいいるぞ!(裏声)」私「落ち着いて芋虫くん! ここは保育所なんだから当たり前だよ!」とか話しているともう本当にうけてくれて……。こんなことでうけてくれて本当に……ありがとう! という感じでした。
苦戦したのは……「マヨネーズをかけたら急に弱くなるゾンビの役」です。

ーー単行本『ただいま! 保育士でこ先生』第2巻(KADOKAWA)の発売おめでとうございます。描き下ろしエピソードも収録されているとのことですが、見どころや制作の裏話をお聞かせ下さい。
今回の描き下ろしは、初めて「発達支援」をテーマにしたものになっています。子供の発達支援をめぐっては、いろいろな意見や考え方があるとは思うのですが、日々頑張っておられる保護者の方々や保育士さんたちの一助となれればと思って描きました。内容は保育のことではあるのですが、保育や子育てに直接携わっていない方でも、ぜひ読んでいただければと思います。
昔の記憶をじっくり思い起こし、振り返りながら描かせていただきました。実際に子育てに奮闘している方から話を聞いたり、工夫している様子を見させていただいたりしながら、たくさんの人に支えてもらい、仕上がった第2巻となっております。たくさんの方に読んでいただけると幸いです。
(マグミクス編集部)