30年の時を経てより美しく! 4時間ずーっと尊かった『ときメモ』ライブ
2025年5月17日から18日にかけて『ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE~forever~ presented by TOKYO MX 30th』が開催されました。発売から30年以上が経ってもなお美しさを失わない、藤崎詩織役の金月真美さんを始めとする女性声優陣が勢ぞろいしたライブ、day1の様子をレポートします。
暴風雨に負けず集結した「メモラー」たち

2025年5月17日から18日にかけて『ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE~forever~』が開催されました。発売から30年以上が経ってもなお美しさを失わない、「藤崎詩織」役の金月真美さんを始めとする女性声優陣が勢ぞろいしたライブ、day1の様子をレポートします。
当日は傘が吹き飛ばされるほどの暴風雨に見舞われた会場ですが、「きらめき高校生」の足はその程度では止まりません。在校30年生や先日発売された『ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル』をプレイし入学してきた新入生までが続々と集結し、物販はたちまちのうちに大行列。ライブの開始を今か今かと待ち構えていました。
会場前に特に目を引いたのが、ファンや関係者から送られた花やファンアートの数々です。30年を超えてなお衰えない愛を表現すべく送られた花はみな力作ぞろいで、多くの人が写真に収めておこうと奮闘していました。また今回残念ながら未登壇となった「早乙女好雄」役のうえだゆうじさんからも花が送られており、こちらにも盛んにスマホが向けられていました。

やがて時が過ぎ、金月さんを始めとする声優陣が舞台に姿を現すと拍手と歓声が会場かわ湧きあがりました。待望の1曲目は、伝説の主題歌「もっと! モット! ときめき」。壇上に勢ぞろいした声優陣の歌声も素晴らしいものでしたが、それ以上に歴戦の「メモラー」(熱心な『ときメモ』ファン)たちの合いの手は練習などしてもいないのに昨年開催のライブ同様に息があっており、『ときメモ』への愛の深さを心ゆくまで叫んでいました。
声優陣があいさつを行うたびに大歓声があがるなか、ひと際メモラーたちを沸かせたのはまず「虹野沙希」役の菅原祥子さんです。会場からは「さっちーん!」と大歓声があがり、相変わらずの人気の高さを見せてくれました。また、「鏡魅羅」役の五十嵐麗さんが「ね? みんな?」と繰り返し呼びかけると、会場からは「はい! 鏡さん!」と大声の返事が響き渡りました。
MC後の楽曲は「館林見晴」の「星空のパワー」、「朝日奈夕子」の「Ring Ring Train」、虹野沙希の「エール!は君のために」、「片桐彩子」の「オールinワンダーランド」の勢いある4曲が会場の空気を盛り上げます。
続いて披露されたのは「紐緒結奈」の「幾何学リズムのプライド」、「伊集院レイ」の「薔薇の吐息」、鏡魅羅の「たとえば」、「古式ゆかり」の「観覧車にのって」,そして「早乙女優美」による元気いっぱいの応援ソング「My energy」の5曲でした。今回のライブでは5月に発売された新曲も含まれており『ときメモ』30年の歴史を象徴する出来事ともなりました。
続いて「清川望」の「明日の花のように」、「美樹原愛」の「あなたがいるから」、「如月未緒」の「ハードカヴァーはずして」、そしてメモラーたちの魂に刻まれた藤崎詩織の「教えてMr.Sky」が登場すると、会場は一気にヒートアップします。統率の取れた合いの手のなかで、ひたすら幸福な時間を味わうこととなりました。
この後も数々の名曲が披露されつづけ、時間は瞬く間に過ぎていきました。アンコールに次ぐアンコールで、最後に登場したのはメモラー待望の「二人の時~forever~」です。会場中に鳴り響く歌声は、「ああ、またこの時間に身を置きたい」そう切に願うほどに尊い時間となりました。
(早川清一朗)