声優「所ジョージ」が「俺自身」と明言! 30年近く演じて溺愛するキャラクターの名前は?
所ジョージさんが、見かけると「俺だ」と思ってしまうほどにシンクロしたキャラクター、わかりますか? 本人のイメージとはほど遠い「カタブツ」なのに、妙にハマるその人物とは……。
「世界観も含めてお気に入り」

所ジョージさんは、ミュージシャン、司会者、俳優、日本を代表するマルチタレントですが、その長い芸能生活のなかでも「声優」としての活動を推す声は多いです。
「声優」の所さんといえば、あのどこか抑揚を欠いた演技が特徴です。飄々(ひょうひょう)と力が抜けた演技は、言ってしまえば、私たちの知る所さんと、さほど変わりはありません。まさに自然体の演技です。そんな声優としての所さん自身にとって、思い入れのあるキャラクターはいるのでしょうか?
これが実は、いるのです。それも「自分自身」を投影するほどの、思い入れの強いキャラクターが。
声優・所ジョージの代表的な役とでいえば、まずシットコムの『アルフ』の主人公、「アルフ」が挙げられるでしょう。わりと図々しい態度のアルフですが、所さんの声だと不思議と、愛着がわいてきます。所さんが演じたキャラクターのなかでは、比較的声を作っている方かもしれません。現在も『アルフ』新作報道が出るたびに「所さん待望論」にネットが湧きます。

またスタジオジブリの宮崎駿監督作品でも、声優・所ジョージは存在感を発揮しました。映画『崖の上のポニョ』(原作・脚本・監督:宮崎駿)では「ポニョ」のお父さんである「フジモト」の声を担当します。娘のポニョには振り回され、周囲からは不審がられる苦労人の役回りですが、所さんが演じているので、どこまでも「コメディ」の空気感が保たれ、見る者は安心するのです。
さて、そんな所さんが演じたキャラのなかでも、とりわけ本人が惚れ込んだキャラといえば、『トイ・ストーリー』シリーズ「バズ・ライトイヤー」に他なりません。
大前提として、オモチャを愛する所さんからすれば、あの『トイ・ストーリー』の世界観が大のお気に入り。インタビューにおいて何度も「本当に面白かった」と語ります。所さんにとって『トイ・ストーリー』は特別な作品なのです。そして、バズに関しては「素のままで演じている」とのことで、実際にバズを見ると「『俺だ!』と思っちゃう」と語るのでした。
この溺愛ぶりは、普段の所さんのイメージからすると、意外に響くかもしれません。とはいえ、何せ初代『トイ・ストーリー』(1996年)が公開されて実に30年近く、バズを演じてきたのですから、その一体感は並大抵のものではないでしょう。
さてスピンオフ映画の『バズ・ライトイヤー』(2022年)のバズは俳優・鈴木亮平さんが演じました。2026年の公開が予定されている『トイ・ストーリー5』で、バズ役を所さんが担当するのかどうかはまだ不明ですが、所さんの『トイ・ストーリー』愛は、是非とも多くの人に知っておいてほしいところです。
(片野)