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忘れがたい「全滅」ラストのアニメ 「状況が最初から詰んでる?」「敵は倒したが」

登場人物のほとんどが命を落とす、いわゆる「全滅エンド」のアニメは、心に深く刻まれます。今回は、トラウマ級の衝撃でファンに語り継がれる名作アニメを振り返ります。

「全滅」という印象的な最期が描かれたアニメたち

 『聖戦士ダンバイン』キービジュアル (C)創通・サンライズ
『聖戦士ダンバイン』キービジュアル (C)創通・サンライズ

 数あるアニメのなかには、ハッピーエンドの大団円ではなく、登場人物のほとんどが命を落とす、いわゆる「全滅エンド」を迎えた作品も存在します。その絶望的なラストが忘れがたい、衝撃作を振り返ります。

※本記事は、『聖戦士ダンバイン』『バジリスク ?甲賀忍法帖?』『少女終末旅行』のネタバレを含みます。

●『聖戦士ダンバイン』

 印象的な全滅エンド作品をいくつも手がけ、かつて「皆殺しの富野」と呼ばれていた富野由悠季監督の代表作のひとつが『聖戦士ダンバイン』です。異世界「バイストン・ウェル」に召喚された主人公「ショウ・ザマ」は、人型戦闘兵器「オーラバトラー」の乗り手として、世界の命運をかけた戦乱に巻き込まれていきます。

 物語が進むにつれて憎しみの連鎖は激化し、戦いはバイストン・ウェルにとどまらず地上界をも巻き込む大戦争へと発展しました。もはや誰にも止められない戦いの連鎖のなかで、登場人物たちは次々と命を散らしていきます。

 最終決戦で、ショウは宿敵である「黒騎士」と相打ちとなり、他の主要人物もほぼすべてが戦死しました。最後には浄化の力が働き、すべてのオーラ・マシンと関係者が地上から消え去るという、文字通りの「全滅」で物語は幕を閉じるのです。戦争が生み出す不条理と、誰も救われない悲劇を描き切ったこの結末は、40年以上経っても伝説として語り継がれています。

●『バジリスク ~甲賀忍法帖~』

 愛し合う男女が一族の宿命によって殺し合う、悲恋と壮絶な戦いを描き、多くのファンに衝撃を与えたのが『バジリスク ~甲賀忍法帖~』(原作:山田風太郎『甲賀忍法帖』、作画:せがわまさき)です。徳川家康の世継ぎ問題を巡って、忍者一族の甲賀と伊賀の間で結ばれていた「不戦の約定」が解かれ、それぞれの里から10人の精鋭を出し合った殺し合いが繰り広げることになりました。

 甲賀卍谷の次期頭領「甲賀弦之介(こうが げんのすけ)」と、伊賀鍔隠れの頭領「朧(おぼろ)」は、互いに深く愛し合い、両一族の和睦を願っていましたが、運命は彼らを敵同士として引き裂きます。壮絶な忍法合戦の末にひとり、またひとりと仲間たちが命を落としていく様は、まさに地獄絵図です。

 物語のラストまで、生き残っていたのは弦之介と朧のふたりだけでした。愛する弦之介と戦えない朧は自ら命を絶ち、弦之介もその後を追って自害します。権力者の都合に翻弄された悲劇は、視聴者にどうしようもない無常観を突きつけ、その美しく儚い物語は強烈な印象を残しました。

●『少女終末旅行』

 2017年にアニメ化された『少女終末旅行』(原作:つくみず)は、静かな絶望のなかで描かれる、穏やかな「人類全滅」の物語です。文明が崩壊し、人類がほぼ死滅した世界を、ふたりの少女「チト」と「ユーリ」が愛車に乗ってあてもなく旅をします。

 他の2作品のような壮絶な戦闘シーンはなく、アニメ版の最終回では、ふたりが巨大な潜水艦にたどり着き、そこで都市で生きている人間が自分たちだけだと知ります。そして、再び終わりの見えない旅を続けていく場面で幕を閉じました。

 明確な「死」は描かれていないものの、他の人間もおらず、いずれ食料も燃料も尽きるであろう未来が示唆されており、旅の継続そのものが「緩やかな滅び」に向かっていることを感じさせます。テーマである「絶望となかよく」しながら、明日なき日常を生きていくふたりの姿は、静かで切ない余韻を視聴者に残しました。また、原作マンガもラストで印象的な「滅亡」を描いています。

(SU_BU)

【画像】え…っ? 「精巧すぎる」「前から見ても後ろから見てもキワドイ」 コチラが立体化された『ダンバイン』のマスコット美少女「チャム・ファウ」です

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