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『ガンダム』MSの開発速度は現実的? なぜ戦時下は次々と新兵器が投入されるのか

『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争では、次々と新型MSが投入されました。その異常なほどの開発速度は、戦時下ならアリなのではないか、という見方が大方のようです。

平時と戦時で大きく異なるものといえば?

「旧ザク」ことMS-05の量産化は一年戦争開戦の2年半前、宇宙世紀0076年5月のことという。「HG 1/144 ザクI」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
「旧ザク」ことMS-05の量産化は一年戦争開戦の2年半前、宇宙世紀0076年5月のことという。「HG 1/144 ザクI」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 マグミクスは2025年8月20日、「『ガンダム』リアルさに欠ける? MSの開発速度 現実の戦闘機は10年かかってんぞ」と題した記事を配信。これに多くの反響の声が寄せられました。

 同記事では、一年戦争中にジオン公国軍が次々と新型MSを投入した開発速度について、現代の戦闘機開発と比較して「異常」と指摘していました。この記事に寄せられた読者の反響は、実にさまざまです。

 そうしたなか、特に注目すべきは「戦時下では当然の開発速度」という意見が多かったことでしょうか。記事のなかで比較対象として挙げた平時と戦時では事情が違うだろう、というわけです。

 もちろん、記事で指摘された開発速度の異常さに共感を示す声もありました。「資料によって違いますが、おおむねゲルググの試作機開発は0079年9月、ギャンとのコンペは11月ですから、実戦配備12月として3か月未満ですね。なんぼ何でも短すぎです」といった具体的な指摘も見られます。

 一方で、「第二次大戦の頃は現実にいろんな機種が矢継ぎばやに出たからな」といったような、歴史的事実を挙げる声が目立ちました。「日本はゼロ戦、隼、鍾馗、飛燕から後半に紫電改、疾風、雷電、5式戦」「アメリカもP38ライトニング、39、40から後半グラマンF6F、P47、P51マスタング」といった具体例とともに、戦時下のスピーディな開発ペースは現実にも存在したことが指摘されています。

 確かに、戦時中のドイツでも、4号戦車をベースとした様々な派生車両が短期間で開発されており、「パンター戦車で1年ちょっと、ヘッツァーに至っては4か月程度で開発されている」との指摘もありました。「戦争中は技術はあっという間に進歩する」という言及もあり、つまり平時なら到底不可能な開発期間も、戦時下では現実のものとなっていたというわけです。

 ではなぜ、戦時下だと技術進歩や兵器開発のスピードがアップするのでしょうか。これについては「有事になれば意思決定のスピードも大体上がる」という指摘があり、確かに開発現場における平時と戦時の最大の違いはこれだといえるかもしれません。ほか、戦時下特有の環境についての言及も多数、見られました。

 ただ、記事でも言及しているように、現代戦闘機は多数の電子装備やセンサー、火器管制などの「システム」が緊密に連動しており、その「統合」にもっとも時間がかかっているという点が、第二次世界大戦当時の兵器開発現場とは大きく異なります。ましてやモビルスーツともなれば、より高度で複雑なシステム統合が求められるのではないでしょうか。記事ではこの観点から、これを解決している要因として、人工知能(AI)技術の高度な発展という仮説を述べています。

 このほか、興味深いのは「『一年戦争』の一年が設定上、失敗だった。開戦からジオンの地球侵攻、戦線膠着までが数年間の出来事であれば」という、より根本的な設定への指摘もありました。

 一年戦争のMS開発速度は、現代の平時基準では確かに異常かもしれません。しかし宇宙世紀の技術力を加味し、さらに戦時下の「総力戦」という捉え方ならば、案外、非現実的とは言い切れないのかもしれませんね。

(マグミクス編集部)

【画像6枚】えっ…ホントにザクの子孫? こちらだいぶ様変わりしてるザクの後裔です

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