『グレートマジンガー』がラスボスを倒さなかった謎 理由は「幻の続編」だった?
「幻」を受け継いだ平成生まれのマジンガーたち

『ゴッド・マジンガー』という名前は、本来は『グレートマジンガー』の初期段階の名前でした。しかし、同時期に放送していた『仮面ライダーX』の敵組織が「GOD」だったことから名称を変更しています。
また、1979年ごろに東映動画(現在の東映アニメーション)で同名のタイトルで宇宙を舞台とした劇場版新作としての企画がありました。1981年公開予定でしたが、残念なことに実現には至っていません。
そして1984年にTVアニメとして『ゴッドマジンガー』が放送されましたが、こちらは東映動画が関わっておらず、それまでのマジンガーシリーズとの接点もない作品でした。
しかし『ゴッド・マジンガー』と非常に似た存在が思わぬ場所で誕生することになります。それが1998年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦F完結編』に登場した「マジンカイザー」でした。
当初のマジンカイザーの設定であるマジンガーZが強化された姿、そして甲児が乗る新マジンガーという部分は、奇しくもゴッド・マジンガーと同じものです。実に四半世紀の年月を経て誕生した「後継者」ともいえる存在かもしれません。
ちなみに、このマジンカイザーの意匠を組んだゴッド・マジンガーが登場する作品がありました。小説『スーパーロボット大戦』です。この作品では「デビルマジンガー」と戦うため、マジンガーZを改造することで誕生していました。
さらにマンガ『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』に登場する「マジンガーZERO」や、TVアニメ『グレンダイザーU』に登場した「マジンガーX」も、似た経緯で誕生した新マジンガーといえるでしょうか。
これらの新マジンガーの特徴は、「甲児を最強のマジンガーに乗せたい」というところです。そういう意味では、敗北による退場劇となった甲児にリベンジを果たしてもらいたいからでしょう。それは兜甲児こそシリーズ通してのマジンガーシリーズの中心人物だからだと思います。
(加々美利治)


