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『グレートマジンガー』がラスボスを倒さなかった謎 理由は「幻の続編」だった?

『マジンガーZ』から続く戦いを集結させた『グレートマジンガー』最終回では、ラスボスと呼ばれる存在との決着はありませんでした。その理由は、「幻の続編」が企画されていたからです。

「第3のマジンガー」企画があったらしいが……?

ラスボスを倒さなかった結末を収録した、「グレートマジンガー VOL.5〈完〉」DVD(東映ビデオ)
ラスボスを倒さなかった結末を収録した、「グレートマジンガー VOL.5〈完〉」DVD(東映ビデオ)

 今から50年前の9月28日は、1975年に『グレートマジンガー』最終回「平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ!!」が放送された日です。最終回なのに敵組織との決着がつかずに物語は終わることになります。それはなぜでしょうか?

 最終回では、敵組織「ミケーネ帝国」の幹部はすべて倒されますが、その支配者「闇の帝王」だけは無傷のまま終わりました。それは『グレート』に続く続編、マジンガーシリーズ第3作『ゴッド・マジンガー』が企画されていたからと考えられます。

『ゴッド・マジンガー』の企画書によれば、『グレートマジンガー』最終回で鳥類型軍団と悪霊型軍団は全滅、そこで闇の帝王の勅命で残る5軍団と諜報軍が「地獄大元帥」の指揮下に入りました。このミケーネの総攻撃で科学要塞研究所は陥落しました。

 そのころ光子力研究所の「弓教授」は反陽子エネルギーの開発に成功、それを利用した新合金「超合金GZ」を開発します。これらを使って「マジンガーZ」を改良した「ゴッド・マジンガー」の製造に着手しました。

 しかし、それに気づいたミケーネ側は光子力研究所を襲撃、それを防ぐため「グレートマジンガー」は無理やり埋め込んだ反陽子エネルギーで対抗します。その獅子奮迅の活躍でミケーネを撃退しますが、過剰な反陽子の力でグレートと操縦者「剣鉄也」は再起不能となりました。

 さらなるミケーネの攻撃で「炎ジュン」が戦死した後、ついに完成したゴッド・マジンガーに帰国した「兜甲児」が乗り込みます。その活躍で、ようやくミケーネの総攻撃は食い止められました。

 これに怒った闇の帝王は、自身がはるか昔に地球に飛来した宇宙人であることを地獄大元帥にうちあけます。そして乗ってきた未知のテクノロジーで作られた円盤を解体し、超兵器を作ることを命じました。

 こうして今度は宇宙の超兵器と戦うため、半身不随となった鉄也を指揮官とした「ゴッドの砦」と呼ばれる前線基地に、甲児と新型女性ロボに乗り込む「弓さやか」を加えて戦うことになります。……というのが企画書の主な概要です。

 この企画書ではほかにも、ゲリラ戦を得意とする新たな敵幹部「アルバトロス公爵」の登場、実家に帰った「ボス」の両親の登場、さらに「兜剣造」は甲児とシローの3人で暮らしながら光子力研究所で働く……といったことが記載されていました。

 このような続編が予定されていましたが、玩具の売れ行きの不調から、直系のシリーズ第3弾は見送られ、劇場版『宇宙円盤大戦争』をベースにした『UFOロボ グレンダイザー』が放送されます。

 こうした流れが影響して、『グレートマジンガー』最終回では闇の帝王の最期まで描かれなかったのでしょう。その代わりとして、甲児の帰国が先んじて行われ、ダブルマジンガーの活躍という形で最終回を迎えたわけです。しかし、この幻の企画は数十年経過して思わぬ形で花を咲かせることになりました。

【画像】「えっ、死ななくてよかった」これが『グレートマジンガー』大人びたヒロインです(4枚)

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