『鉄血のオルフェンズ』10周年に「悪魔」と呼ばれた主役機再臨 新作上映にも期待の声
異色といわれてきた『鉄血のオルフェンズ』、その主人公機もまた異形でした。2025年で放送10周年を迎え、新作映像作品も公開されるなど、さまざまな動きが見られ、機体の声も上がっています。
「本物の悪魔」が帰ってきた!

2025年10月1日、「METAL ROBOT魂〈SIDE MS〉ガンダムバルバトスルプスレクス」(BANDAI SPIRITS)の、一般販売店での予約受け付けがスタートしました。2020年に発売された商品の再販で、今回は2026年4月より発売予定とのことです。
「ガンダムバルバトスルプスレクス」は、アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主人公「三日月・オーガス」が搭乗する、いわゆる主人公機です。激化する戦いのなか、幾度もの改修を経て進化していった「ガンダム・バルバトス」の最終形態として登場しました。
改修されるにつれその外見は禍々しさを増していき、「ガンダム・バルバトスルプスレクス」に至っては、手足の巨大な爪や、背中から尻尾のように伸びた「テイルブレード」など、もはや獣じみた姿です。その暴れぶりも見た目に違わぬ激しさで、敵の兵士にも「本物の悪魔かよ」と唖然とされるほどでした。
そうした独特の外見から、「ゲテモノガンダム」のひとつに数えられる機体でもあります。その代表格として挙げられる「ガンダムヴァサーゴ」「ガンダムアシュタロン」(『機動新世紀ガンダムX』)や、「アルケーガンダム」(『機動戦士ガンダム00』)、「イージスガンダム」(『機動戦士ガンダムSEED』)などがいずれも敵機なのに対し、本機「ガンダム・バルバトスルプスレクス」は主人公機であるのも、ひと味違う点でしょう。
その『鉄血のオルフェンズ』は2025年10月4日に放送開始10周年を迎え、これを記念した特設サイトが公開され、さまざまな企画が展開されています。
記念日を迎える3日深夜から4日未明にかけては、「三日月・オーガス」役の河西健吾さん、「クーデリア・藍那・バーンスタイン」役の寺崎裕香さん、ゲストとして「オルガ・イツカ」役の細谷佳正さんが出演予定キャスト登壇の公式ラジオ「鉄華団放送局」公開収録&TVシリーズオールナイト上映イベントが開催予定です。
イベントのチケットは10月1日現在、すでに販売終了となっていますが、公開収録の模様は、ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」およびバンダイチャンネルにて生配信も実施されるとのことです。
そして10月31日には、特別編集版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』および、同時上映作品としてTVシリーズのキャラクターが登場する『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』10周年記念新作短編『幕間の楔(まくあいのくさび)』が、全国の劇場にて公開されます。
『ウルズハント』は、スマートフォンアプリ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG』で配信されていた全12話を再編集し新規カットを加えたものです。辺境となっている金星に浮かぶコロニー育ちの主人公「ウィスタリオ・アファム」が、コロニーすら買うことのできる莫大な賞金を賭けたレース「ウルズハント」に巻き込まれていきます。
8月上旬に情報が公開されてこのかた、SNS上などでは「ウルズハント、気になってたけど観られなかったから楽しみ」「新作? 短編でもまた鉄華団のみんなに会えると思うと泣ける」といった声が相次いでいました。『幕間の楔』の脚本が、本編も担当した岡田麿里さんであることも、期待に輪をかけている様子がうかがえます。
(マグミクス編集部)





