もしモビルスーツを買えるなら何を選ぶ? 憧れの「Zガンダム」より人気が出るのは「量産型」か
購買対象とするなら、「量産機」に人気が集中?

入手性や整備について考えていくと、やはり人気が高まるのは量産型モビルスーツでしょう。それも、大量に作られていればいるほど有力です。戦闘だけでなく、重機の代わりを務めることもあるでしょうから、手と脚の機能は重要です。
機械は使えば使うほど摩耗するので、部品の交換や整備も欠かせません。そう考えると多くの技術者や機械工が構造を熟知し、予備部品を手に入れやすい機体に人気が集中することになります。つまり、宇宙世紀シリーズで最有力候補に挙がるのは「ザク」シリーズと「ジム」シリーズが最有力候補になるでしょう。
実際に『機動戦士ガンダムZZ』では、元ジャンク屋のジュドー・アーシタたちが宇宙でザクIIを見つけて喜んでいるシーンが描かれます。少なくとも宇宙世紀0088年にはモビルスーツを扱う市場が存在しており、公的機関が保有していた兵器の売買に民間人も介入していることが示されました。
同じく『ZZ』に登場した中立コロニー「タイガーバウム」では、富豪の家でズゴッグやアッガイが展示されており、少なくともアッガイに関しては近代化改修が施され、ハマーン・カーンが搭乗しました。飾るだけなら改修する必要ないはずですが、量産機とはいえ部品が大量に現存している可能性は低い機体なので、近代化改修を施したほうが運用しやすかったのかもしれません。
『機動戦士ガンダムUC』のジオン残党軍は、トリントン基地襲撃の際に多数の旧式モビルスーツを投入しましたが、登場した機体の1機であるグフ重装型は戦闘には参加していませんでした。その後公開されたエピソードによれば、迷子になって到着が遅れ、破壊されたトリントンの街の復興に手を貸したとされています。モビルスーツを破壊のために使うのか、平和のために使うのか。巨大ロボットという力を手にしたときに、その人の真価が現れるのかもしれません。
(早川清一朗)



