錦織のモデルは八雲が熊本に発つ日、見送りに来なかった? 『ばけばけ』松江編の最後、ヘブンとの別れはどうなるのか
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』では、ヘブンの友人・錦織に、注目が集まっています。錦織は熊本に行くことを決意した親友・ヘブンと、最後に爽やかに別れることができるのでしょうか。
錦織に「校長になれないのでは」と心配の声も

2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『骨董』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。
第19週では「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、松江を離れて熊本に行くことを提案しました。ヘブンの同僚で親友の「錦織友一(演:吉沢亮)」は、ヘブンを熊本に行かせないようさまざまな手を尽くします。
しかし、94話でヘブンが「洋妾(ラシャメン)」と呼ばれ差別されるトキを守るために松江を去ろうとしている真意を語ると、トキも熊本行きを受け入れ、それを立ち聞きしていた錦織も黙ってヘブンたちの家から去りました。
続く第95話のあらすじを見ると、
「ヘブンの本当の思いを知ったトキは、松江を離れ、熊本に行くことを決意する。それから数日、トキとヘブンは松江の人々へ別れの準備を進める。トキは長屋を訪れサワ(演:円井わん)との別れの時間を過ごす。一方、錦織、庄田(演:濱正悟)が見守る中、ヘブンは中学校で生徒たちに松江を離れることを告げる。激しく動揺する生徒たちに、庄田からさらに驚きの知らせが告げられる」
と説明されています。どうやらヘブンが松江を離れる以外に、錦織の旧友「庄田多吉」から、何か衝撃的な情報が語られるようです。視聴者からは、錦織がヘブンを引き留められなかったため、彼が松江中学の校長になるという話がなくなるのではないか、という予想も出ていました。
とにかく、95話で何が起ころうと、『ばけばけ』は第20週から熊本編が始まることは確定しています。松江編の残り1話で、錦織はヘブンとの別れを受け入れ、親友として気持ちよく分かれることはできるのでしょうか。
史実ではラフカディオ・ハーンさんは1891年11月15日、船で松江を離れました。ハーンさんの日本滞在記で、来日後初の著作となった『知られぬ日本の面影』の最後のエッセイ「さようなら」には、200人近い生徒や同僚、そのほか松江で関わりのあった人びとが見送りに来てくれたことがつづられています。
しかし、そこには
「(熊本に発つ日に)顔が見られなくて一番寂しいのは、友人の西田だ。喀血したため、ここ二ヶ月間病床に伏している。しかし、彼が病床でしたためた心のこもった手紙と美しい記念品を、彼の父君がわざわざ届けてくれた」
と、錦織のモデル・西田千太郎さん(松江中学の教頭心得)の結核が悪化したため、最後に会うことができなかったことが書かれていました。西田さんはこの結核が原因で、1897年3月に34歳の若さで亡くなっています。
錦織にはまだ病気の症状などは出ていませんが、史実通り「見送りに来ない」という展開はあるかもしれません。錦織の出番は熊本編以降もあると発表されているので、彼がヘブンとの別れを受け入れるのはまだまだ先になる、という展開もありそうです。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)、『新編 日本の面影』(著:ラフカディオ・ハーン/訳:池田雅之/KADOKAWA)
(マグミクス編集部)
