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『ばけばけ』錦織の余命を心配する視聴者が続出 小泉八雲の見送りに行けなかったモデル人物の「翌年」の出来事を見ると?

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヘブンの友人・錦織が第95話で血を吐き、視聴者の心配の声が相次いでいます。

ハーンが熊本に行ってからの西田千太郎の手紙には

吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)
吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『骨董』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 第19週95話では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」と夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、松江を離れて熊本に出発しました。視聴者からは、ヘブンを引き留められなかった親友で同僚の「錦織友一(演:吉沢亮)」に関して、同情と心配の声が相次いでいます。

 失意の錦織は、95話で自分がかつて教員採用試験に落ち、免許を持っていないことを生徒たちに告白しました。松江中学の校長になるという話もなくなり、代わりに旧友の教師「庄田多吉(濱正悟)」が校長に就任することが決定します。

 さらに、錦織はヘブンたちが松江を離れる当日の見送りに姿を見せませんでした。そして、95話の最後では、彼が喀血する姿が描かれています。

 放送後、「錦織さんヘブンさんに逃げられ、校長にもなれず、結核発症して可哀想すぎる」「錦織さん…熊本一緒に来てとか言わない頼むから生きてくれ…それだけだ…」「最後のシーン…涙 錦織さんの病気のことも含めて今後どうなるのか…続きを待ちます!!!」「とりあえず、あさイチ観て、錦織さんが今後も出てくる(どんな形なのか…不安はあるけど)ようなので…さいごまで見届ける…けど、病院行って、錦織さん」「血痰ってあの時代余命宣告だよね。錦織は何を思っただろう」「予告の錦織さんの顔が、まさか余命を悟った顔だとは思わないじゃん…」と、悲痛な叫びが相次ぎました。

 95話直後の『あさイチ』に出演した吉沢亮さんは、錦織がまだまだ登場することを語っていましたが、それでも今後の錦織を心配する視聴者の声は絶えません。史実ではどうなったのでしょうか。

 錦織のモデル・西田千太郎さん(松江中学の教頭心得)は、ラフカディオ・ハーンさんが松江にやってきた当初から結核を患っており、闘病しながら学校の仕事やハーンさんの通訳、執筆の助手を務めていたそうです。そして、1891年9月頃から体調を崩して寝込んでいた西田さんは、ハーンさんが松江を去った11月15日の当日も見送りに来ることができず、彼の父が代わりにハーンさんに手紙や土産を渡しました。

 西田さんは毎日詳細な日記をつけており、前述の11月15日の日記では「予が病気のために氏(ハーン)の世話をなし得ざりしは氏の最も哀しみし処にして、予の最も遺憾とせる所なり」と、無念の気持ちを語っています。

 ただ、西田さんは1891年末のハーンさん宛の手紙で、ハーンさんが松江を離れてから約1か月後の12月16日に、職場へ復帰したことを書いていました。また1892年1月の手紙では、「大変長い間閉じこもっていた後で、新年の挨拶回りができるほど元気になるとは(中略)私には言うに言われぬほど幸せなことです」と、さらに回復したことの喜びを語っています。

 そして、西田さんはその後も闘病しながら松江で教育者として働き続け、1897年3月に34歳の若さでこの世を去りました。ハーンさんと最後に会えたのは、1896年の夏に彼とセツさんが松江に帰省した時のことだったそうです。

 錦織が西田さんと同じ運命をたどるのかはまだ分かりませんが、亡くなるとしてももう少し先のことになると思われます。免許を持っていないことを話してしまったので、もう松江中学では働けないかもしれませんが、これから試験を受け直して正式な教員になるという道もあるはずです。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)、『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『西田千太郎日記』(島根郷土資料刊行会)、『新編 日本の面影』(KADOKAWA)

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「クソ笑った」「なぜこれ?」 コチラが吉沢亮(錦織)がトミー・バストウ(ヘブン)に教えたらしい「変な日本語」です

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