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なぜ椎茸が「ゲーミング」? 三代目農家が語る格ゲー大会から商標登録の経緯とその後

さらなる転機で販売縮小→からの「復活の兆し」

秋から春先にかけてが旬の椎茸だが、2025年夏の酷暑の影響もあり、今シーズンは不作という (画像:植田有裕さん提供)
秋から春先にかけてが旬の椎茸だが、2025年夏の酷暑の影響もあり、今シーズンは不作という (画像:植田有裕さん提供)

 ところがその間にも、植田さんと「ゲーミング椎茸」には別の転機が訪れていました。「子供が生まれてからゲームの時間があまり取れなくなり、仕事のほうも忙しくなったこともあって」、ゲーム大会の開催は止まってしまいます。また2023年6月に発売された『ストリートファイター6』に、それまで使っていたキャラクター「メナト」が未参戦であることもあって、ゲームから徐々に距離ができてしまったとのことです。

「本人がゲームをプレイできていないのに、『ゲーミング』をうたうというのも……」と植田さん、格ゲーコミュニティや周囲に対する遠慮もあったようです。2026年2月現在、いまがシーズンの椎茸ですが、他の販路(後述)への出荷の拡大と、昨年の酷暑による不作も重なり、「ゲーミング椎茸」としての販売は大幅に縮小しています。

 一方で2024年より、地元である静岡県御前崎市の「御前崎ブランド」に「御前崎産肉厚椎茸」として認定され、地元での販路拡大に注力してきました。そして2024年12月、農協を通じ東京や名古屋への出荷を開始したところ、青果物卸売業界最大手の東京青果(東京都大田区)では最高価格で取引される高評価を獲得します。

 その視察時に「ゲーミング椎茸」が話題になると、先方が大いに関心を示してくれたとのことです。今後、東京などで再び「ゲーミング椎茸」として販売される可能性が出てきました。

「このまま埋もれていくのはちょっともったいないし寂しいとも思っていたので、また東京などで『ゲーミング椎茸』として販売できるようになったら嬉しいです」

 植田さんは「ゲーミング椎茸のおかげで、プロゲーマーさんやいろんな方たちとつながることができました。神のような存在の方々とつながれて、やってて良かったです」と振り返ります。農業など家業を継ぐ若い世代へのメッセージを聞くと、「SNSは使えるなら使わない手はないです。お金がかかるわけでもないし、自分で勉強してうまく広げられれば、仕事に直でつながりますから」と力強く語ります。

 一度は生活の変化で縮小していった「ゲーミング椎茸」、しかしその名は、品質への評価とともに新しい形で復活しようとしています。

(マグミクス編集部)

【画像10枚】あ、干されるとこうなるのね(笑) こちら美麗な実際の商品とユニークすぎるパッケージ画像です

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