オファーした俳優が「そもそもモデル」 奇跡の再現度になった実写化キャラ
マンガのキャラクターの造形は、実在する有名人をモデルにするケースも少なくありません。そういったマンガを実写化した作品のなかには、モデルの俳優がキャラを演じ、ファンや原作者が歓喜したこともありました。
モデルになった俳優が演じるからこそ高い再現度

人気マンガの実写化作品において、キャスティングはファンが注目するポイントのひとつです。なかには、キャラの「モデル」となった人物がそのまま出演し、当然ながら再現度の高さで絶賛された作品もありました。
●『ヒロイン失格』「松崎はとり(演:桐谷美玲)」
2015年に公開された『ヒロイン失格』(作:幸田もも子)は、勝手に幼なじみの高校生「寺坂利太(演:山崎賢人)」のヒロインだと思い込む女子高生「松崎はとり」が、利太が別の女生徒と付き合い始めたことで奪還しようとするも、学校一のモテ男「弘光廣祐(演:坂口健太郎)」に迫られてしまい、ふたりの間で揺れ動く物語です。
はとりは猪突猛進かつ感情豊かな性格で、作中ではさまざまな変顔を見せます。そんなはとりを演じたのは、本作の大ファンである桐谷美玲さんで、「いつか実写化されるならはとりを演じたい」と熱望していたそうです。
一方で、原作者の幸田先生も「このマンガがすごい!WEB」のインタビューで、はとりのイメージビジュアルに桐谷さんを想定していたと明かしており、モデルの俳優が実際に演じる例となりました。
念願叶った桐谷さんは思い切りやると決め、作中で全力の変顔から3時間を要した特殊メイクのスキンヘッド姿まで披露しています。桐谷さんの振り切った演技にはファンから、「美玲ちゃんの演技が突き抜けてて面白かった! 坊主のシーンとか最高」「美玲様の再現度がとにかく高い」と、驚きや笑いの声があがりました。
●『3月のライオン』「島田開(演:佐々木蔵之介)」
2017年に前後編が公開された『3月のライオン』(作:羽海野チカ)の「島田開」役も、モデルの俳優が演じた例となりました。本作は、若くしてプロ棋士になった孤独な少年「桐山零(演:神木隆之介)」が、偶然出会った3姉妹と心を通わせながら厳しい将棋の世界を突き進む物語です。
島田は零や彼のライバルから慕われるプロ棋士で、ビジュアルや雰囲気が俳優の佐々木蔵之介さんに似ています。実写化が発表される前からファンの間で、「もし実写化するなら島田役は佐々木さんがいい」と望む声があがっており、島田役が佐々木さんに決まると、公開前から「神キャスティング」と話題になりました。
映画を鑑賞した原作者の羽海野先生は当時のインタビューで、島田のモデルは佐々木さんだと明かしており、彼の頭蓋骨を頭のなかに思い浮かべて描いていたことも語っています。ファンのみならず羽海野先生も絶賛のキャスティングとなりました。
●『ババンババンバンバンパイア』「立野李仁役(演:板垣李光人)」
2025年公開の『ババンババンバンバンパイア』(作:奥嶋ひろまさ)では、キャラと俳優の名前が同じ配役が話題になりました。本作は、「18歳童貞」の血を好む450歳のバンパイア「森蘭丸(演:吉沢亮)」が、銭湯で働きながらそこのひとり息子である「立野李仁」の血を狙い、彼の純潔を守ろうとする物語です。
15歳の男子高校生である李仁は蘭丸が「汚れなき美しい魂」というほど、素直で純朴な心を持っています。そんなピュアな李仁は、撮影当時22歳だった板垣李光人さんが演じており、観客から「初々しさがすごい」「20代なのに15歳にしか見えない」と絶賛されました。
原作者の奥嶋先生は自身のX(旧:Twitter)で、李仁は板垣さんをイメージしたキャラで、名前もとったことを明かしています。やはり、李仁のキャスティングは「板垣さん一択」だったそうです。
※山崎賢人さんの「崎」は正式には「たつさき」
(LUIS FIELD)


