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深夜に届く『恐怖新聞』がTVドラマ化。70年代日本を席巻した「オカルトブーム」とは

漫画家・つのだじろう氏の代表作『恐怖新聞』が、連続ドラマ化されます。つのだじろう氏のもうひとつの代表作『うしろの百太郎』と共に、『恐怖新聞』は空前のオカルトブームを呼び寄せた作品です。1970年代前半の日本を席巻したオカルトブームとは、いったい何だったのでしょうか?

人気作家・乙一氏と中田秀夫監督のタッグ作

『恐怖新聞』Kindle版第1巻(ゴマブックス)
『恐怖新聞』Kindle版第1巻(ゴマブックス)

 毎晩のように深夜0時に届き、1日読むと100日寿命が縮むという、恐ろしい新聞。それが「恐怖新聞」です。つのだじろう氏が1970年代に大ヒットさせたオカルトマンガ『恐怖新聞』が、2020年8月29日(土)から東海テレビ・フジテレビ系で連続ドラマとして放送されます。全7話の予定で、毎週土曜日23:40からのオンエアです。

 主演は、連ドラ初主演となる若手女優の白石聖さん。演出は、映画『リング』(1998年)が世界的な大ヒットシリーズとなった中田秀夫監督。中田監督の『仄暗い水の底から』(2002年)でも母親役を熱演した黒木瞳さん、佐藤大樹さん(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、駿河太郎さんらの共演です。

 シリーズ構成は、人気ミステリー作家の乙一氏が担当。乙一氏は監督作『シライサン』(2020年)では、都市伝説や呪いといったホラー要素に対して心理学的なアプローチをみせました。そんな乙一氏とJホラーブームを牽引した中田監督が、『予言』(2004年)などこれまでに何度も映像化されてきた『恐怖新聞』をどのように現代的に蘇らせるのか、注目されます。

「え~っ!」と叫びたくなった原作のラスト

「トキワ荘」のメンバーとしても知られる漫画家・つのだじろう氏は、TVアニメ『ピュンピュン丸』の原作となったギャグマンガ『忍者あわて丸』や実録漫画『空手バカ一代』などのヒット作を放っていました。しかし、人気を決定づけたのはやはり『恐怖新聞』です。1973年~1975年に秋田書店「週刊少年チャンピオン」で連載され、子供たちの間で大評判となりました。

 原作の主人公は、中学生の鬼形礼。深夜0時になると、礼の部屋にどこからともなく「恐怖新聞」が届くのです。「恐怖新聞」には礼の周辺でこれから起きる事件や事故が掲載されており、寿命が縮むと分かっていても、礼はどうしようもなく「恐怖新聞」を読んでしまうのでした。顔半分に斜線が描かれた礼の怯えた表情を見るだけでも、充分に恐ろしく感じられる作品でした。

 悪霊の除霊、UFOとのコンタクト、礼が生き延びるための交換条件を持ちかける死神との闘い……。さまざまな怪奇現象が、礼に襲いかかります。最終回も「え~っ!」と叫びたくなるような不気味な結末でした。

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