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誰もが「ブーム終焉」と思っていた? 1987年「ガンプラ」暗黒期を救った「戦士たち」とは

ガンプラに春を呼んだ「小さな戦士」たち

1987年発売のガンプラが少なかったのは、『ZZ』と『逆襲のシャア』の間の空白期だったことも関係している。画像は1986年に発売された『ZZ』のガンプラ、 「1/144 AMA-01X ジャムル・フィン」(バンダイ) (C)創通・サンライズ
1987年発売のガンプラが少なかったのは、『ZZ』と『逆襲のシャア』の間の空白期だったことも関係している。画像は1986年に発売された『ZZ』のガンプラ、 「1/144 AMA-01X ジャムル・フィン」(バンダイ) (C)創通・サンライズ

 ガンプラに春をもたらした存在。それが、1987年5月から販売開始されシリーズ化した「BB戦士」でした。この名前はBB弾を発射するギミックから付けられていて、初期はこのギミックを使って的に弾を当てるという遊びを提案しています。

 当初は「ガンダマン」や「ザックン」など、MS(モビルスーツ)をモデルにしたキャラクター『BB戦士』として発売されましたが、『逆襲のシャア』の公開にあわせて『SDガンダム BB戦士』に改名、1988年5月に発売されたNo.7「RX-93 νガンダム」以降はBB弾ギミックを排除して、後のフォーマットを完成しました。

 このBB戦士がガンプラに追い風を与えたわけです。もちろんそれだけでなく、1985年6月から販売されて人気となっていたガシャポンの「SDガンダム」、1988年6月から稼働したSDガンダムの「カードダス」など、SDガンダムのブームが始まったことが大きな影響を与えたのでしょう。

 ここでポイントなのが、「SDガンダム」という存在でした。普通ならリアルなMSを廃してSDキャラだけで展開してもおかしくないわけですが、そうはできない事情がありました。

「SD」はあくまでもリアルなMSがあってこそ生み出されるものです。つまりリアルな作品としてのガンダムが維持できなければ、SDにも先がありません。こうして1987年にあったガンプラ冬の時代は、SDとの奇妙な二人三脚によって春へと移っていきました。

 そしてSDブームも一過性のものではなく、現在でもリアルと両輪になってガンダムというコンテンツを支える柱となっています。そう思えば、現在のようなガンダムコンテンツが巨大となったのも、SDガンダムの功績あってのことではないでしょうか。

 話は戻りますが、1987年に販売されたガンプラはリアルサイズが3種、BB戦士が6種と、合計9種となります。つまりガンプラが発売開始して以降、もっとも販売種類が少ない年となりました。もしもSDガンダムによる支えがなかったら、本当にガンプラは終わっていたかもしれません。

(加々美利治)

【画像】「えっ」「マジでヤバかったんだ…」 これが、ガンプラを消滅から救った「小さな戦士たち」です(5枚)

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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