【漫画】弱音ツイートに「俺は全然つらくないけど?」あるあるリプライをぶった切る!
Twitterでの「〇〇がつらい」などのツイートに対して「俺は全然つらくないけど?」と自分語りをする見知らぬユーザー。そんな人に対する気持ちをひと言で表したマンガが反響を呼んでいます。
他人に寄り添えない自分語りにひと言!「ほんとこれ」
Twitterでの「仕事がつらい」「人間関係がきつい」などのつぶやきに対して「俺は全然つらくないけど?」と自分語りをする見知らぬユーザー。よく見る光景かと思いますが、そんな人に対する気持ちをひと言で表したマンガがTwitterで反響を呼んでいます。
マンガの作者はホラー漫画家・洋介犬さん(@yohsuken)。代表作であるサイコホラーコミック『外れたみんなの頭のネジ』はマンガアプリ「GANMA!」にて連載中で、累計90億PVを記録し、単行本も10巻まで発売されています。また、Twitterで連載開始した地獄を舞台としたホラーマンガ『ジゴサタ~地獄の沙汰もお前しだい』は、日本文芸社のWebコミックサイト「ゴラクエッグ」で商業化され、現在Twitterでも先行配信中です。
『ツイッターでよくあること』と題された今回のマンガに対しては、読者から「ほんとこれ」「その通り」「こういう人がいるから弱音や愚痴が言いづらくなる」「Twitterだけでなくリアルでもそう」など、同意する声が続出しました。
作者の洋介犬さんに、お話を聞きました。
ーー洋介犬さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
デビュー自体は竹書房の雑誌にて新人賞受賞作で……というオーソドックスなものです。10代のうちにデビューできたことは幸運だったとは思います。その後いろいろありすぎて、雇い兵のように雑誌や媒体を渡り歩き、現在連載3本を執筆、さらに新連載を3本準備中です。
ーー『ツイッターでよくあること』のエピソードをマンガに描いて公開しようと思ったきっかけはありましたか?
マンガは突破力があるというか、「言いたくても言えないこと」「したくてもできないこと」が代理表現できる面もあると思います。それがエンタメとしての一面でもあるのですが、今回のも「言えない人」の代弁としての側面として描いています。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
上記の回答に少し関連しますが、想像以上に現在の読者さんは「自分に重ねて」読まれるなと実感する声が多いです。それは感情移入度が高いということで作家としてはうれしいのですが、キャラクターのアバター化が進んでいるということで、創作の時代的な課題かなとも感じます。
ーー連載中の『ジゴサタ~地獄の沙汰もお前しだい』について、単行本が2巻まで発売中です。あらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
元々は地獄から煉獄・天国巡りを描いたダンテ・アリギエーリの文学作品『神曲』をモチーフに描いたマンガでしたが、現代アレンジを施し、既存宗教観からいい意味で逸脱した作品に構築できていると思います。あおり運転や万引き、いじめやDV等、どなたも隣接している問題の「行く末」を描いており、お読みいただければ共感、悲観、罪悪感、いろんな「感」を刺激できる作品となっているので、ぜひお楽しみ下さい。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
仕事の原稿が山積みなので、Twitterではいつも隙間をぬって……となっているのですが、いい意味のインディーズの場として活用できればと思っています。その気になれば新作のモニターテストを30分でできるという面がTwitterでのマンガ発表の良さであり、ストリートライブ感があっていいなと感じています。
(マグミクス編集部)