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【金ロー】『エヴァ新劇場版』3週連続放送。押さえておきたい「ATフィールド」の意味は?

綾波レイが心を開く名エピソード「ヤシマ作戦」

数あるエヴァ用語のなかでも広く知られる「ATフィールド」は、グッズにもなっている。画像は「A.T.FIELD エヴァンゲリオン初号機CLEAR_C スマホケース」(コギト)
数あるエヴァ用語のなかでも広く知られる「ATフィールド」は、グッズにもなっている。画像は「A.T.FIELD エヴァンゲリオン初号機CLEAR_C スマホケース」(コギト)

 庵野監督が『エヴァ』の物語を再構築した第1弾『新劇場版:序』のクライマックスとなるのは、葛城ミサトが指揮する「ヤシマ作戦」です。これまで以上に手強い第6使徒が現れ、箱根にある第三新東京市は窮地に陥ります。強力なATフィールドを張る第6使徒を倒すため、エヴァ零号機に乗る綾波レイ(CV:林原めぐみ)と初号機のシンジは協力して「ヤシマ作戦」を遂行します。

 TVシリーズ、旧劇場版をご覧になっている方はご存知のとおり、綾波レイは普通の女の子ではありません。見た目は14歳の美少女ですが、感情面は未発達です。「心の壁」を築く以前に、まだ自我が確立していない状態です。そんな綾波レイですが、作戦のパートナーであるシンジを守るために懸命に体を張ります。また、初号機が託された陽電子砲には、日本中から寄せられた膨大な量の電力が注がれていました。多くの人たちの想いを背負い、シンジは第6使徒との決戦に挑みます。

 戦いのなかの一瞬ではあるものの、シンジは多くの人たちと心がつながることになります。それまで表情の乏しかった綾波レイも、この戦いがきっかけで表情に変化が現れるようになっていきます。TVシリーズの第6話「決戦、第3新東京市」で描かれた「ヤシマ作戦」は、『エヴァ』人気を決定づけた名エピソードとなりました。庵野監督もお気に入りの作戦なのでしょう。実写映画『シン・ゴジラ』(2016年)でも、「ヤシマ作戦」を彷彿させる「ヤシオリ作戦」が立案されます。

ATフィールドは人間なら誰もが持っている?

 クールな美少年ぶりで人気を呼んだキャラクター・渚カヲル(CV:石田彰)は、『新劇場版:序』から早くも登場します。TVシリーズの第24話「最後のシ者」では、カヲルくんは「ATフィールドは、人間なら誰もが持っている心の壁」と説明していました。人間は「心の壁」があるがゆえに、その人個人でいられるということです。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、「ソーシャル・ディスタンス」や「リモートワーク」という言葉が広まりました。新しい生活様式に戸惑う人がいる一方、余計な人づきあいが減ったことに逆に安堵感を覚えた人もいるのではないでしょうか。

「ソーシャル・ディスタンス」という言葉は、人と社会とのつながりまで断たなくてはいけないという誤解を招きかねないことから、「フィジカル・ディスタンス」に言い換えようという動きもあります。感染症が広まらないよう物理的距離には気をつけながらも、心は孤立させないようにしようというのが「ソーシャル・ディスタンス」の本来の意味合いです。『エヴァ』もコロナ禍を生きる現代人も、心の壁=ATフィールドにどう対処するのかが重要なテーマになっていると言えそうです。

(長野辰次)

【画像】「ヤシマ作戦」を立体再現? 綾波レイのサポートも胸アツ(5枚)

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