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『鬼滅の刃』岩柱・悲鳴嶼行冥の名セリフ5選 爆発する「南無阿弥陀仏」に心ふるえる

『鬼滅の刃』に登場する岩柱・悲鳴嶼行冥は、鬼殺隊最強の戦闘力を誇り、最古参であるため、ほかの柱たちのまとめ役でもあります。人一倍、情に厚く、頼れる存在の兄貴キャラ、悲鳴嶼行冥の熱いセリフ5選をご紹介します。

岩柱・悲鳴嶼行冥の魅力は、強くて心優しい兄貴肌!

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』に登場する岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)は、鬼殺隊でもっとも位の高い柱のひとりで、岩の呼吸の使い手です。盲目の悲鳴嶼は鎖でつながった鉄球と斧を武器とし、その強さについて伊之助は「鬼殺隊最強」、炭治郎も「匂いが全然違う」と言うほど。9人いる柱のなかでは最年長の27歳で、8年間も柱を務めているため、お館様こと産屋敷からの信任も厚く、ほかの柱たちのまとめ役も担っています。

 ジャラジャラと数珠を鳴らしながら「南無阿弥陀仏」と唱え、他人にも自分にも厳しい悲鳴嶼の姿は、修行僧のようです。一見、近寄りがたく感じる悲鳴嶼ですが、鬼殺隊に入る前には身寄りのない子供たちの世話をしていたり、鬼喰いをしている不死川玄弥(しなずがわ・げんや)を弟子として引き受けたりと、人一倍、情に厚く、頼れる存在と言えるでしょう。

 鬼殺隊最強の兄貴キャラ、悲鳴嶼行冥の熱いセリフをご紹介します。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●その1「鬼に 取り憑かれて いるのだ 早くこの哀れな 子供を殺して 解き放って あげよう」

 これは、炭治郎らが蜘蛛の能力を使う鬼の一家と死闘を繰り広げた那田蜘蛛山の戦いの後、炭治郎と禰豆子の処遇を巡って開かれた柱合裁判の場での悲鳴嶼のセリフです。

 悲鳴嶼は、涙を滝のように流しながらも、鬼である禰豆子の存在をけっして許そうとはしませんでした。

 悲鳴嶼には、過去に、子供は純粋で無垢だが、弱いがために、すぐに嘘をつき、残酷なことをする生き物であることを思い知り、絶望した経験がありました。そのため、鬼になった禰豆子が人を食べたことがなく、今後も人を傷つけないという炭治郎の言葉を信じることはできなかったのです。

●その2「疑いは 晴れた 誰が何と言おうと 私は君を認める」

 刀鍛冶の里での戦いの傷が全快し、柱稽古に参加し、着実に力をつけてきた炭治郎でしたが、忍耐力とパワーを極限まで要求される悲鳴嶼の訓練に苦戦します。

 悲鳴嶼は、努力を重ね、訓練をやり遂げた炭治郎の頑張りと、刀鍛冶の里における戦いで禰豆子よりも里の人々の命を優先した行動を褒めます。ですが炭治郎は、それが自分ではなく、禰豆子の判断であったことを正直に話すのです。

 嘘をつかず、素直でひたむきな炭治郎の言動に心打たれた悲鳴嶼。炭治郎のことを「特別な子供」だと認め、彼が今後、道を間違えぬよう手助けすることを約束するのでした。

任務をまっとうするために命を懸ける 最後の戦いへ!

●その3「南無阿弥陀仏」

 産屋敷が自らを囮にして鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を呼び寄せ、無惨と鬼殺隊たちの最終決戦が始まります。鬼を人に戻す薬を研究していた珠世が身を挺して無惨に薬を取り込ませたのを合図に、悲鳴嶼が最初の攻撃を仕掛けました。

 尊敬し敬愛する産屋敷を失った悲しみと無惨への憎しみ、そして最終決戦への覚悟を込めて発せられたのが、この「南無阿弥陀仏」の叫びです。

 作品中、悲鳴嶼が「南無阿弥陀仏」と唱えるシーンは何度もありますが、ここでの「南無阿弥陀仏」はさまざまな感情を爆発させた特別なものであり、あえて名セリフのひとつとして取り上げました。 

●その4「我ら鬼殺隊は 百世不磨(ひゃくせいふま) 鬼を この世から 屠り去る まで…」

 無限城での鬼舞辻無惨の配下、十二鬼月の頂点である上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)との戦いで、苦戦を強いられる時透無一郎(ときとう・むいちろう)、不死川実弥(しなずがわ・さねみ)、不死川玄弥の3人。そこに登場した悲鳴嶼の非常に硬い決意を感じさせるセリフです。

 最強の剣士になるため鬼に落ちた黒死牟は、悲鳴嶼の体を透視して、それが300年ぶりに見る「極限まで練り上げられた肉体の完成形」であり、筋力や身軽さ、俊敏さに驚くと同時に、人間である限り、死によって肉体と技がこの世から失われることが惜しくないのかと悲鳴嶼に問うのでした。

 それに対して悲鳴嶼は、「我らは 人として生き 人として 死ぬことを 矜持(きょうじ)としている」と返します。人間であるがゆえに、限りある命を慈しみ、輝かせることができると語るこのセリフも、名セリフです。 

●その5「不死川 行かねばならぬ 顔を上げろ 無惨を倒すまで終わりではない」

 黒死牟との戦いで仲間を失い、自らも深手を負った悲鳴嶼は、泣き崩れる実弥に、この言葉をかけます。

 涙を流しながら、それでも鬼殺隊の柱として、最後の敵、無惨のもとに向かう悲鳴嶼。これ以上、大切な人たちが命を落とさないよう、そして、その家族や恋人たちが涙を流さずにすむよう、自らの悲しみは胸の奥にしまいこむのでした。

* * *

 最古参の柱として、柱たちのまとめ役でもある悲鳴嶼には、兄貴らしい、熱い名セリフが多いのですが、柱稽古に来た炭治郎たちを迎える際の「ようこそ… 我が修行場へ…」や隠しほっこりイラストの「南無 ネコ可愛い」といった、クスっと笑わせるセリフもあります。真面目にかわいい“悲鳴嶼さん”も破壊力抜群なのです。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(山田晃子)

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