マンガで描かれた“最高の謝罪シーン”。「ごめんなさい」にはドラマが詰まってる?
マンガ作品のなかで描かれる謝罪シーンには、頭を下げるキャラクターに感情移入したり、思わずもらい泣きしたりと、読者を引き込む見事な描写も少なくありません。これまでマンガの世界では数々の名(迷?)謝罪シーンが誕生していますが、一体どのようなタイトルが挙げられたのでしょうか。
読者に衝撃を与えた“焼き土下座”とは

マンガで度々描かれる“謝罪シーン”は、読者に大きな余韻を与える見せ場のひとつ。キャラクターの性格を深掘りする上でも重要な場面です。ネット上でも、最近「マンガで描かれた最高の謝罪シーン」が話題になりました。今回は、マンガ読者の注目が集まっている謝罪シーンをご紹介します。
まずは「よく真似する」という人も多い、『進撃の巨人』初回の謝罪シーンから。同エピソードでは、巨人との戦闘で死亡した調査兵団・ブラウンの母親が泣き崩れる場面が描かれています。生き残った団員に「息子の死は!! 人類の反撃の糧になったのですよね!!?」と問いつめたものの、返ってきたのは「なんの成果も!! 得られませんでした!!」という叫びです。
悲劇的な場面として描かれた一方で、読者には日常生活で使いやすい謝罪の言葉として印象に残っているのかもしれません。
名言の宝庫と呼ばれている『ONE PIECE』では、ウソップの謝罪シーンが読者の涙を誘っています。ウソップはかつて麦わらの一味を抜けようとしたことがあり、第438話で「意地はってごべーん!!! おれが悪がったァー!!!!」と号泣しながらルフィたちに謝罪。もう1度仲間に入れてほしいと懇願するウソップに、ルフィも泣きながら手を伸ばして受け入れるのでした。
トラウマ級の衝撃を与えたことで有名なのは、『賭博黙示録カイジ』の“焼き土下座”です。“Eカード対決”でカイジとの勝負に破れた帝愛グループ幹部・利根川は、グループ会長・兵藤の怒りを買うことに。そこで巨大な鉄板が用意され、利根川は熱せられた鉄板上で謝罪を余儀なくされてしまいます。利根川は耐え抜いたものの、苦悶の声とともに体が焼けていく姿はあまりにも悲惨……。
他にも、ネットでは「『ドラゴンボール』でベジータが悟飯に『すまなかったな』と謝ったのは本気で驚いた」「謝罪シーンといえば『MONSTER』のルンゲ警部。最終巻でテンマに謝ったのは胸がスっとした」などの声があがっています。
対立している者どうしの和解や、自分の過ちを認める勇気を見せる瞬間など、謝罪シーンは読者の心を動かすドラマ性にあふれています。こうした謝罪シーンに注目しながらマンガを読めば、作品の新たな魅力に気づくこともあるかも知れませんね。
(マグミクス編集部)