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劇場版『鬼滅の刃』400億突破でも苦境続く映画界。「悪夢」断ち切るヒントはアニメに?

映画界の歴代記録を次々と更新しているのが、大ヒットアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』です。日本だけでなく、米国をはじめとする海外でも人気を呼び、世界興収はなんと500億円を突破しています。しかし、光あるところに影もあり。映画界は『無限列車編』の大ヒットを手放しでは喜べない、厳しい状況に置かれています。

海外でも人気沸騰の『Demon Slayer』

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ポスタービジュアル  (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ポスタービジュアル  (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「その刃で、悪夢を断ち斬れ」

 世界全域で新型コロナウイルスが蔓延するなか、2020年10月16日から日本での公開が始まった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、各地でロングラン上映が続いています。同年12月28日にはスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』(2001年)の興収記録316.8億円を抜き、19年ぶりに国内興収1位の座が変わるという快挙を達成しました。

 その後も『無限列車編』はリピート客を含める動員を続け、2021年5月24日には日本映画としては前人未到となる興収400億円の大台に。米国では『Demon Slayer:Mugen Train』の英題で4月22日から劇場公開がスタートし、1か月足らずで興収48億円を記録。台湾、シンガポールなどでも記録的大ヒットとなり、全世界興収は517億円となっています。

 劇場版のメインキャラクターである「炎柱」煉獄杏寿郎さんが、「よもやよもや」の「500億の男」になったことに、ファンは驚きと喜びを感じているのではないでしょうか。

コロナ禍で大切に育てられたヒット作

「こっからはド派手に行くぜ。」

 2019年にTOKYO MXなどで放映されたTVアニメの第1シリーズ「竈門炭治郎 立志編」に続き、第2シリーズ「遊郭編」が2021年内にTV放映されることが決まっています。DVD&ブルーレイが6月16日(水)には発売されるので、『無限列車編』の国内での劇場上映はいったん落ち着くことになりそうですが、『鬼滅』ブームはまだまだ続きそうな勢いです。

 吾峠呼世晴氏の原作コミック全23巻のうち、第8巻~11巻をベースにした「遊郭編」は吉原が舞台。花魁たちの華やかさと影の部分が、どのように表現されるのか楽しみです。また、劇場版の大ヒットを受けて、炭治郎役の花江夏樹さんら声優陣は熱演、妙演の数々で楽しませてくれるに違いありません。

 吾峠氏の人気コミックを制作会社「ufotable」のスタッフが忠実にアニメーション化したこと、コロナ禍で多くの人たちがエンタメに飢えていたこと、ハリウッドなどの海外の大作映画の公開が見送られてスクリーンが空いていたこと……『無限列車編』がメガヒットした理由をいろいろと挙げることはできます。

 でも、映画館でクラスターが発生しないように徹底した換気、清掃、消毒に努めた劇場スタッフ、そしてマスクをしっかりし、検温に応じ、映画館内での会話は控えるなどのマナーを守った日本のファンがあったからこそ、『無限列車』は奇跡的な大ヒットに育ったといっても過言ではないのではないでしょうか。

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