初代『スマブラ』小ワザ4選 「実にしょうもない」「そういやあった」
今や世界中に大勢のプレイヤーがいる「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ。その初代が発売されたのは今から20年以上前です。当時の小学生たちがこぞって試していた実にしょうもない「小ワザ」たち、今こそおさらいしてみてはいかがでしょう。
実は既にレトロゲーム? 記憶の片隅に住まう『スマブラ』の小ワザたち

2021年6月23日、「NINTENDO64」は発売25周年を迎えました。そんな「64」を代表するゲームソフトといえばご存知『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下、スマブラ)です。本作は任天堂、いや日本を代表するゲームスターたちが一堂に会する対戦ゲームとあって、当時の小学生たちは大興奮。放課後、コントローラーをリュックに入れては自転車で友人宅へと急ぎました。そんな初代スマブラが発売されたのは1999年とすでに20年以上の時間が経過。今ではすっかり懐かしい記憶になりつつあります。そこで本稿ではそんな『スマブラ』にまつわる思い出の中から、今にも記憶の片隅で消え入りそうな「小ワザ」たちをご紹介。「そういえばあった!」と再び思い出してくれれば幸いです。
●サムスが電撃を加えると…「女性だったの?」
サムスにピカチュウなどが電撃攻撃を与えると、他キャラクターは骨が透けるビジュアルになるのに対し、サムスの場合は女性らしいシルエットが浮かび上がります。今でこそサムスが女性であることは周知の事実となりましたが、『メトロイド』を知らない当時の小学生たちは驚愕するよりほかありませんでした。まだその事実を知らない友人にわざわざ一時停止して知らしめるのもしょっちゅうでした。
●ルイージの「いじけアピール」でなぜか攻撃できた
挑発アクションであるアピール。キャラクターごとに違うアクションが用意されていましたが、基本的にアピール中は行動不能になるうえ、友情に亀裂が生じかねないため使用頻度は低かったです。そんなアピールですが、なぜかルイージのだけは攻撃判定があり、いじけながら地面を蹴る動作は崖にぶら下がっている相手を墜落させるのにうってつけだったのです。とはいえ、タイミングを合わせるのは難しく、実践できたのは相当な手練れプレイヤーだったと言えるでしょう。
●ちょっとうまい奴が使ってくる…プリンの「ねむる」
ちょっと『スマブラ』が強い友人が半ば挑発的に用いてきたのがプリンでした。リーチも短く飛び道具もなし。おまけに吹っ飛びやすく、初心者には到底扱えないキャラです。ところが、そんなプリンの下必殺技「ねむる」は重量級をも吹っ飛ばす威力を持っていたのです。これを「ちょっとうまい奴」は得意とし、初心者をもてあそぶのです。とはいえ初心者からすれば、なぜ吹っ飛ばされたかもわからず(なにせ吹っ飛ばした相手は眠っているのです)、ただ「え、何したん?」と呆然とするばかり。以降、この「ねむる」は「スマブラ」シリーズにおいてプリンを象徴する必殺技となります。
●初心者が開きなおって…「ゴリラ心中」
「小ワザ」と呼ぶのも憚られる行動ですが、ドンキーが相手を背負ったまま奈落の底へと飛び込む「ゴリラ心中」がしばしば横行しました。自らの命とともに相手の命を絶つ、極めて危険思想に基づいた戦法ではありましたが初心者が上級者に立ち向かう最後の手段だったのです。なお初心者はさらに開き直ってくると「ノーコンテスト」を連発し始めるので要注意です。心当たりのある方、反省しましょう。少なからず筆者は猛省いたします。
他にもステージ「セクターZ」でやってくる戦闘機に乗って安全を確保したり(時々、そのまま連れ去られたり)、ステージ「ヤマブキシティ」ではヒトカゲとラッキーを無駄に吹っ飛ばしたり……派手なイメージの陰に埋もれた「そういえばあった!」な小ワザたちはまだまだあるはず。あなたの「そういえばあった!」な『スマブラ』の思い出はなんでしょうか。
(片野)