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声優・速水奨氏の誕生日 演じたキャラで特に人気が高いのは?

8月2日は、声優・速水奨さんの誕生日です。1982年に『超時空要塞マクロス』のマクシミリアン・ジーナス役で人気を博し、以降40年近くにわたり第一戦で活躍し続けています。色気と深みを併せ持つ声が響くだけで画面が引き締まる、稀有な力を持つ声優です。

『超時空要塞マクロス』マクシミリアン・ジーナス役で飛躍

『BLEACH』藍染惣右介役 画像は原作マンガ『BLEACH』第12巻(著:久保帯人/集英社)
『BLEACH』藍染惣右介役 画像は原作マンガ『BLEACH』第12巻(著:久保帯人/集英社)

 8月2日は声優の速水奨さんの誕生日です。おめでとうございます。速水さんは、声優として40年近くにわたり第一戦で活躍し続けています。色気と深みを併せ持つ声が響くだけで画面が引き締まる、稀有な力を持つ人物です。 

 若かりし頃に青年座研究所や劇団四季で演技を学んだ速水さんは、ニッポン放送主催の「アマチュア声優・ドラマ・コンテスト80」に優勝したことから声優の道へと足を踏み入れました。そして1982年の『超時空要塞マクロス』のオーディションに参加し、マクシミリアン・ジーナスことマックス役を射止め(本名の大浜靖名義)、大きな人気を獲得。本格的に声優としての活動を開始します。

 妻はやはり声優の五十嵐麗さんで、「魔法少女リリカルなのは」シリーズのプレシア・テスタロッサ、『ときめきメモリアル』の鏡魅羅などさまざまな役を演じておられます。2013年には声優&アーティスト事務所の「Rush Style」(ラッシュスタイル)を立ち上げ、その代表に就任。2017年に養成所「RSアカデミー」を開所し、後進の育成にもあたっています。

『マクロス』時代から共に仕事をしている河森正治氏(『マクロスF』原作・総監督など)からは、「その声には、華があり、艶があり、秘密がある」「作品世界に、広がりと、大いなる高みと、底知れぬ深みをもたらす声」と言われ、クリエイターからも高い評価を受けています。

 さて、速水さんの経歴を改めて振り返ってみると、演じてきた重要な役の多さに改めて驚かされます。特に『聖戦士ダンバイン』のバーン・バニングスや『戦国BASARA』の明智光秀のような美形悪役を数多く演じておられますが、なかでも特に強い印象を残しているのが、『BLEACH』の藍染惣右介です。

 護廷十三隊五番隊隊長という重要なポジションにつき、常に笑みを絶やさず多くの人に慕われる、圧倒的なカリスマを持つ人格者……と思いきや、真の性格は残虐な野心家。ルキアの魂魄内に隠された崩玉を巡る一連の騒動のなかで本性を現し、七番隊隊長の狛村左陣や十番隊隊長の日番谷冬獅郎を圧倒するほどの実力を見せつけますが、激闘に次ぐ激闘の末、断界での修行を経た黒崎一護の前に敗北、封印されてしまいました。しかしその後もたびたび作中で姿を見せ、存在感の強さを発揮しています。速水さんが演じたキャラクターのなかでも特に人気が高いのも頷ける話です。

演技の深み、そして幅広さ

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima 神宮寺寂雷役 (C)『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima 製作委員会
『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima 神宮寺寂雷役 (C)『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima 製作委員会

 もちろん、速水さんの魅力は悪役だけではありません。『勇者エクスカイザー』では主人公の星川 コウタを助ける正義のロボット、エクスカイザー役を好演。「勇者シリーズ」では他にも『伝説の勇者ダ・ガーン』でダ・ガーンとガ・オーンを演じ、正義の味方としての活躍を見せてくれました。

 また、敵味方問わず重要な役割を演じることも多く、『マクロス7』では前作に続きマクシミリアン・ジーナス役で出演しています。妻であるミリアとの確執、娘のミレーヌに手を焼くなど家族関係で頭を痛める一方、バトル7艦長として移民船団の護衛を務めるさまざまな顔を持つキャラクターを見事に演じておられました。2020年版の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではダイの父親であるバラン役を熱演し、ダイが越えなければならない最大の壁として立ちはだかりました。

 こういったバトル作品以外でも、速水さんの活躍は際立っています。

 1994年に発売された女性向け恋愛シミュレーションゲーム『アンジェリーク』では光の守護聖ジュリアスとして厳しいながらも内に愛と優しさを秘めた演技で多くの女性をとりこにしました。2020年の『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Animaでは元殺し屋の天才医師にして第一回ディビジョンラップバトル優勝チーム麻天狼(まてんろう)のリーダー、神宮寺寂雷役でラップを披露しています。

 また、2019年には「Rush Style」所属の野津山幸宏氏が「漫才をやりたいが相方がいない」と話したところ速水さん自らが名乗りを上げ、お笑いコンビ「ラッシュスタイル」を結成してM-1グランプリに出場。1回戦は勝ちあがったものの2回戦で惜しくも敗退という結果に終わりました。

 デビューから40年ほどが経過してもまだ新しいジャンルへの挑戦を試みるほどに精力的な活動を見せている速水さん。これからも変わらぬお元気な声を聞かせていただければ幸いです。

(ライター 早川清一朗)

【画像】声優・速水奨が出演している人気アニメ(5枚)

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