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ベジータ、「もっと評価されるべき」2つの変遷ポイント 極悪人から最高のライバルに

今や悟空と並び『ドラゴンボール』の代表的な戦士となったベジータ。しかし、登場からしばらくは自他とも認める極悪人でした。ベジータが変わったポイントはどこだったのでしょうか?

悪役として死を迎えたベジータだったが…

著:鳥山明『DRAGON BALL』完全版第16巻(集英社)
著:鳥山明『DRAGON BALL』完全版第16巻(集英社)

『ドラゴンボール』で孫悟空最大のライバルである「ベジータ」。その性格は物語の進行とともに徐々に変化していきました。

 悟空と同じ戦闘民族サイヤ人、その王子でありエリート戦士のベジータは登場当初から強大な敵として描かれます。悟空の兄でピッコロとふたりがかりでも苦戦したラディッツ。そのラディッツを「弱虫」とバカにして地球側の戦士の大半を葬ったナッパ。そのナッパをも簡単に始末したことで、ベジータの力の強大さは戦う前から分かっていました。

 修行で強くなった悟空との対戦は二転三転し、相打ちに近い形で何とか勝利することができます。そして、最初の地球での戦いの後、舞台はナメック星へと変わりました。ここでベジータはドラゴンボールで不老不死を得て、フリーザに変わって宇宙を支配するという野望をあらわにします。ここで戦いは悟空たち、フリーザ軍、ベジータという三つ巴の争いになりました。

 ベジータは自分の野心のために次々とフリーザ軍の強敵を倒すわけですが、これが結果として悟飯とクリリンを助けることになります。ゲームでいうと、攻略不可能の敵をNPCが倒してくれるようなものでしょうか。その後、ギニュー特戦隊の登場により危機感を感じて悟飯たちと共闘するという流れは、性格的にも味方にならないだろうと思っていたベジータが無理なく味方になる絶妙の展開でした。

 その後、フリーザとの戦いで力及ばずベジータは死んでしまいます。そして悔しさのあまり涙を流し、同じサイヤ人である悟空に後を託しました。この場面で、それまで悪人でしかなかったベジータのキャラに厚みができたと筆者は思います。

 原作者の鳥山明先生は、ここでベジータを退場させる予定だったと語っていました。ベジータの声を担当した堀川りょうさんもここで最後だと思っていたそうです。ちなみに当時の筆者もこれで最期だと思っていましたし、当時のファンのほとんどもベジータの出番はもうないと思っていました。

 しかし、ベジータは偶然にもドラゴンボールで復活します。そして物語は連続して続いていた「サイヤ人襲来編」「ナメック星編」が終了し、新章の「人造人間編」へと移りました。

【画像】悟空と並んで描かれるようになるベジータの姿(4枚)

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