劇場アニメ『ロン 僕のポンコツ・ボット』 夢のロボットが投じる「一石」とは
ディズニー配給の3Dアニメ『ロン 僕のポンコツ・ボット』には、最新のハイテクロボットが登場します。持ち主と相性ぴったりの友達を見つけてくれる機能があることから、子供たちはみんなロボットに夢中。でも、友達のいない少年バーニーのもとに現れたのは、ポンコツボットのロンでした。はみだし者コンビの活躍に注目です。
友達を見つけてくれるハイテクロボット

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
これは19世紀に活躍したSF作家ジューヌ・ヴェルヌが残した言葉です。そして、ヴェルヌがSF小説のなかで描いたとおり、今では人類は世界旅行のみならず宇宙旅行も可能となりました。2021年10月22日(金)より公開のディズニー配給による劇場アニメ『ロン 僕のポンコツ・ボット』(原題『Ron’s Gone Wrong』)には、最新型のハイテクロボット「 Bボット」が登場します。これもごく近い将来、実現しそうなほどリアリティのあるロボットです。
シンプルなデザインのこの「Bボット」はネットとつながっており、通信やゲームなどのスマートフォン機能が搭載されています。そして、最大の目玉機能は、持ち主の趣味や好みに合わせて、相性ぴったりの友達を見つけてくれることです。「Bボット」を介することで、友達づくりはとてもスムーズに進みます。まさに夢のようなお役立ちロボットです。
丸みを帯びた「Bボット」のフォルムは、『ベイマックス』(2014年)を彷彿させます。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)でおなじみの「BB-8」なども参考にしたそうです。小さな子供でも簡単に似顔絵が描けることから、幅広い世代に人気が出るのではないでしょうか。
自宅に届いたのは欠陥商品?

気になる映画のストーリーを紹介します。巨大IT企業のバブル社より、最新ロボット「Bボット」が発売され、子供たちはみんな夢中になります。友達を見つけてくれる「Bボット」がいれば、孤独にならずに済むからです。しかし、幼い頃にお母さんを亡くしているバーニーは、仕事で忙しいお父さんに気兼ねして、「Bボット」を買ってほしいと言うことができずにいました。
バーニーは誕生日を迎えますが、誕生パーティーには誰も姿を見せません。バーニーに友達がいないことに気づいたお父さんは、バブル社に駆けつけるものの、すでに「Bボット」は売り切れ状態。そこでお父さんは、売れ残っていた不良品の「Bボット」をこっそり受け取り、自宅に持ち帰るのでした。
バーニーは大喜びしますが、「ロン」と名付けられるこの「Bボット」はヘンテコでした。インターネットに接続できないため、友達を見つけることができないのです。しかも、人間の言うことを聞かず、自分勝手に行動を始めます。一度はバブル社に引き取ってもらい、新品に交換してもらおうと考えたバーニーですが、予想もしない行動をやらかすロンに親しみを覚え、手放すことができなくなっていきます。