まだ「ポケモン」になっていない動物4種 「イルカ」がいない理由とは?
1000に近い種類の「ポケモン」がいるなかで、いまだにモチーフにされていない動物もいます。それもかなりメジャーな動物です。調べてみると色々な憶測を呼んでいることが分かります。
ポケモンにされていないメジャー動物は…最初からポケモンぽい?
ピカチュウはネズミのポケモンですし、ニャースは猫をモチーフにしています。『ポケットモンスター』に登場する彼らの多くはモチーフとなる動物が存在しています。25年の歴史のなか、その種類は今や1000に届きそうなほど。ネズミの仲間をモチーフにしたポケモンはピカチュウ以外にコラッタ、ラッタ、マリル、プラスル、デデンネ、とたくさんいます。猫もまたしかりです。
モチーフの細分化は進み、最近ではカマスをモチーフした「サシカマス」、鵜をモチーフにした「ウッウ」なんてポケモンもいます。メジャーなところで、いまだにモチーフにされていない動物などいるのでしょうか。
●身近なところでいえば 「バッタポケモン」がいない
初代ですでに登場してよさそうなのに、なぜかいまだに登場していないのが「バッタ」モチーフのポケモンです。いかにも最初の森や原っぱで出てきてそうですが最新作『ポケットモンスター ソード・シールド』時点で未登場です。ポケモンの世界で「むしタイプ」が「あくタイプ」に強いのは仮面ライダー(バッタモチーフ)が由来なんていう俗説もありますので、もしかしたらヒーローは遅れてやってくるのかもしれません。
●動物園の人気者「カピバラポケモン」も登場せず
ここ十数年ですっかり動物園の人気者として認知された、最大のげっ歯類「カピバラ」。彼らもまたポケモンのモチーフにはされていません。周囲に他の動物たちが集まることから「アニマル界の釈迦」なんて異名をもつカピバラさんたちは、設定の時点でちょっとポケモン仕様。知名度も人気も十分。ビーバーのポケモンもいることですし、次回作あたりの登場が有力視されています。
●そういえばいない「クジャクポケモン」
鳥ポケモンは毎回、新モチーフが参入してきているのですが、まだ「クジャク」のポケモンはいないようです。やや近いところですと中国神話の伝説の鳥・鳳凰がモチーフのホウオウ、キジがモチーフのケンホロウなどは登場済みです。オスとメスの容姿の極端な違い、飾り羽を広げた姿など、カピバラ同様に最初からポケモン的要素が多すぎる点において、もしかしたら作り手の食指が動かない……なんてことがあるのかもしれません。
●憶測を呼ぶのが…「イルカポケモン」の不在理由
まだポケモンになっていないモチーフの真打は「イルカ」と言えるでしょう。人気、知名度ともに抜群。ぜひともイルカポケモンの背に乗ってフィールドを探索したいところですが、今のところ未登場。これに関してはネットでさまざまな憶測を呼び、動物保護団体からの圧力があるのでは、なんてウワサまで飛び交っています。なおこのウワサに関しては、シャチモチーフのカイオーガやクジラをモチーフにしたホエルコ、ホエルオーが登場しているので信ぴょう性は低いといえます。また、他にもみずタイプではないですが、ラティアスとラティオスがイルカモチーフを担っているという説も存在しているようです。私見ながら、イルカショーにみるように現実世界ですでに「トレーナー」と強く結びついたイメージが先行している点において、ポケモンとしてのイメージの再構築が難しいのかもしれません。
ここまでポケモンでいまだにモチーフにされていないメジャーな動物を、仔細に見てきました。長年モチーフにされていなかった動物に「ゴリラ」がいましたが、『ポケットモンスター ソード・シールド』で満を辞して御三家入りし話題を集めました。そのことから鑑みるに今回、紹介した動物がモチーフのポケモンが次回作ですべて登場なんてうれしいサプライズだって、ありえない話ではないのです。
(片野)