高貴なイメージの似合う声優・島本須美 意外なスーパーヒーロー役とは?
高貴なイメージがある島本さんの意外なキャラ

それ以外で島本さんの代表作といえば、『めぞん一刻』(1986~1988年)の音無響子を思い出す方が多いことでしょう。また、懐かしのアニメ番組などでの登場が多い『小公女セーラ』(1985年)のセーラ・クルーも、一般的によく知られた島本さんの演じたキャラだと思います。
ほかにも、クラリスやナウシカに代表されるように高貴なイメージのお姫様、女王役が多いのも島本さんの特徴で、『忍者戦士飛影』(1985年)のロミナ・ラドリオ、『天空戦記シュラト』(1989年)の調和神ヴィシュヌ、『爆れつハンター』(1995年)のビッグ・マム、『スマイルプリキュア!』(2012年)のロイヤルクイーンなどが有名でしょうか? あまり知られていませんが、この他にも木曜スペシャル『華麗!!ダイアナ妃のすべて見せます』 内で放送されたアニメ『虹のかなたへ!少女ダイアナ妃物語』(1986年)ではダイアナ妃を演じています。
このように、島本さんのイメージは清純なヒロイン役が多いのですが、声優だけにアッと驚く役柄も演じています。そのなかでもっとも有名なキャラと言えば、『それいけ!アンパンマン』(1988年~)のしょくぱんまんでしょう。ハンサムで二枚目、清潔感があるという点では、男女が逆転しただけかもしれませんが、島本さんの声優としての力量を感じるキャラです。
さらに、筆者チョイスで印象的だったキャラを何人かご紹介すると、『Oh!ファミリー』(1986年)のフィー・アンダーソンはボーイッシュでお転婆な女の子で島本さんの得意ジャンルとは違う声が聴けて印象的でした。『赤ずきんチャチャ』(1994~1995年)のうらら園長は島本さんがあまり演じたことのない初老でおっとりした女性でした。『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(1992~1998年)の銀鈴/ファルメール・フォン・フォーグラーは、人気のあったヒロインで、スピンオフ作品では主人公にまでなっています。
最近ですと、『名探偵コナン』(1997年~)の工藤有希子を長年にわたり、演じていますね。作品自体がまだまだ続きそうなので、これからも島本さんの演技が聴ける機会になることでしょう。
さすがに近年、お母さん役が増えてヒロイン役は少なくなりましたが、いまだに声の衰えはほとんど感じさせず、その抜群の演技力で我々を楽しませてくれています。これからも変わらぬ美声を聴かせていただければと思います。あらためまして島本さん、お誕生日おめでとうございます。
(加々美利治)


