『鬼滅の刃 遊郭編』第8話見どころ 視聴者がざわつく「作画班生きて!」
2021年12月にスタートした、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「無限列車編」を経て、ついにスタートした新たなストーリー。その第8話であり、1月23日に放送された「集結」をレビューします。
音柱とかまぼこ隊、上弦の陸の戦闘シーンに息をするのを忘れる!
2022年1月23日、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第8話「集結」が放送されました。ついに炭治郎たち3人と音柱・宇髄天元の全員がそろい、上弦の陸との戦闘が始まりました。全員が入り乱れる作画は、Twitterのトレンドにもなりました。そんな第8話の見どころを振り返ります。
●明かされる宇髄の過去
上弦の陸・堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)を前に、妓夫太郎の鎌の持つ毒に侵されながらひとり立ちふさがる宇髄。ここでは彼の意外な一面が見えました。
忍びの世界で生まれ育った宇髄。9人いた彼の兄妹姉妹は、無機質な機械のように育った弟ひとりを除き、皆命を落としてしまいました。そんな忍びの人間性を許せない宇髄は、忍びの道から抜け鬼殺隊へと入ります。
残忍な戦いの道から、鬼という強大な敵と戦う道を選んだ宇髄。より過酷さが増す道を、「人の命を守るため」に彼は選びました。その選択をお館様・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)に肯定されたときの彼の表情からは、これまでの絶えない葛藤がうかがえます。
本編では、彼が柱のなかで「自分は才能がない」と思っている様子も描かれました。謙虚さが目立つセリフと、それでも前を向くひたむきな姿。派手さを誇張する「祭りの神」の裏には、想像以上に真面目な男が隠れていました。こんなん惚れるやろ……。ED後の煉獄とのやり取りもぐっと来ましたね。
●Twitterでトレンドにあがる神作画
第8話は、とにかく「作画班が命を燃やしている……!」と視聴者を心配させる戦闘シーンの神作画が話題でした。目まぐるしい攻防戦はCGもフル活用で描かれ、劇場版「無限列車編」よりも派手なのでは? と思わされます。
特に爆発のなか、一瞬で堕姫の頸を斬り落とす宇髄。ピンポイントで目立ったのは未だ眠り続けながら、黄色い一閃で堕姫を吹き飛ばす善逸。炭治郎は毒が回りながら懸命に戦う宇髄を助けようと、妓夫太郎の鎌をギリギリで受け止め、受け流します。
生死を分かつギリギリの戦闘シーンは、美しい作画で原作の描写も補完されていたのがうれしかったですね。終盤では、宇髄の妻のひとり・雛鶴が妓夫太郎に反撃をしかけます。ここから次話にかけての展開が胸熱なので、ぜひ楽しみに待ちましょう。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(サトートモロー)