『花の慶次』の惨めな敵役4選 他の忍に比べて弱すぎ?嫉妬で仲間をリンチした者たちも
「嫌な顔」のやつらは生かしておかない

●草間弥之助を嫉妬で謀殺した上杉家の小姓たち
ある時、慶次のもとに、上杉家の側小姓を務める草間弥之助が果し合いを申し込んできます。側小姓の仲間たちが「傾奇者に真の勇士はいるか」という議論になり、中立だった弥之助がそれを確かめるために慶次に勝負を挑むよう指名されたというのです。
それは弥之助が身分の低い家の出ながらも出世し、直江兼続の妹・なつと恋仲であることに嫉妬した、他の小姓たちによる仕打ちでした。慶次は弥之助を死なせないために、小姓たち全員で果し合いに来るように言います。しかし、弥之助がそれを伝えると、小姓たちはそれが弥之助の嘘ではないかと咎め出します。
そして、慶次の配慮もむなしく、弥之助は小姓たちによってたかって襲われ、最後は自分の一族にまで火の粉が飛ばないように書置きを残し、切腹したように見せかけて相果てました。
直江兼続はその事実を調べ上げ、弥之助の最後の望みを叶えようと13人の小姓たちを果し合いの場に連れてきます。慶次は小姓たちの悪びれる様子もない甘ったれた態度と嫌な顔を見て、あえて全力を出し、あっという間に彼らを討ち取りました。
この小姓たちは兼続の言う通り、主君を命がけで守る小姓の立場でありながら嫉妬で友を謀殺し、十三対一で負ける醜態をさらすなど、特に「こうはなりたくない」と思わされる情けないキャラです。
●茶番のいくさを繰り返した佐渡の本間一族
上杉家が統治する越後領の佐渡を支配していた本間一族は、一族内で争乱を繰り返していましたが、いざ上杉がやってくると、どちらかは上杉方につくという卑怯な手を使って生き残っていました。上杉景勝が佐渡平定に乗り出した際も、本間左馬之助は上杉勢として戦うふりをして時間を稼ぎ、会津の芦名の援軍が来るのを待ちます。さらに上杉と戦う側の河原田城城主・本間高茂は佐渡の百姓たちの子供を人質に取り、年寄りまで無理やり戦わせるなど暴虐の限りを尽くしていました。
佐渡にやってきた慶次はそんな状況を打破し、上杉家の囚人たちや百姓で軍を作って、左馬之助の軍も無理やり動かし、見事河原田城を落とします。高茂は人質の子供がいる城を燃やして逃げ出すも捕まり、妻子もろとも磔(はりつけ)の刑。左馬之助はいくさが終わった後に褒美がもらえると思ってノコノコ上杉陣営にやってきますが、戦死した者たちを愚弄する発言を繰り返した挙句に兼続に殴り倒され、景勝からは一族もろとも領地没収で越後へ追放する旨を告げられます。
保身と私利私欲のために姑息に行動した結果、すべてを失った本間一族。小手先で人をだましても、結局見透かされて自分の身に返ってくると教えてくれる、反面教師的存在です。
その他、慶次たちを金でなびかせようとした伊勢屋や、琉球で地頭代の弟の地位をかさに着て横暴に振舞っていた火嘉宇堂(ひが・うどう)など、メインキャラたちの潔い生きざまとは反対のみっともない男たちはたびたび登場し、結果として慶次たちを際立たせる役割を果たしています。
(マグミクス編集部)


