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ガンダム主人公を成長させたのは「砂漠×おじさん」? 何がアムロたちに刺さったのか

なぜ砂漠のおじさんたちの言動は心に響くのか?

右側が『ガンダムユニコーン』で主人公のバナージと砂漠で語り合ったジンネマン。画像は『機動戦士ガンダムUC7 黒いユニコーン』(著:福井晴敏/KADOKAWA角川コミックスエース)
右側が『ガンダムユニコーン』で主人公のバナージと砂漠で語り合ったジンネマン。画像は『機動戦士ガンダムUC7 黒いユニコーン』(著:福井晴敏/KADOKAWA角川コミックスエース)

 最後に紹介する砂漠のおじさんは、『機動戦士ガンダムユニコーン』のスベロア・ジンネマン。『RE:0096』第11話「トリントン攻防」で、主人公のバナージ・リンクスとともに砂漠でスープを飲みながら言葉を交わすシーンが描かれました。
 
 なぜこの戦争が起きてしまったのか、お互いの考えを語り合うふたり。バナージとジンネマンは年齢も所属も違うものの、どちらも戦争に対する悲しさを感じていました。同じ思いを抱えていたと知り、バナージは次第に心を開いていきます。その後感情があふれ出し、涙を流してしまったバナージ。ジンネマンは「何があっても泣かないなんてやつを、俺は信用しない」と寄り添うように口にしました。

 戦意を喪失していたバナージでしたが、ジンネマンとの会話がきっかけで再びモビルスーツに乗ることを決意。戦う理由や、大切にすべき感情に気づき始める、大きな転機となりました。

 ジンネマンたちのように「食事の席でおじさんが若者と言葉を交わす」シチュエーションは現代にも通じるものがあります。しかし一歩間違えれば、若者から煙たがられてしまうでしょう。砂漠という極限の環境で垣間見える生き様や豊富な人生経験は、言葉の説得力を増すスパイスになっていたのかもしれません。
 
 また、戦場ではない食事の場は、敵味方関係なく素の表情で接することができる貴重なシチュエーション。おじさんたちの人間性がよりまっすぐに伝わり、主人公から一目置かれる存在になったといえるでしょう。

(ハシビロコ)

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